1月に入り、関東で相次ぐ強盗事件が連日、ワイドショーやニュース番組で報じられている。犯行現場は栃木県足利市、茨城県つくば市、茨城県龍ヶ崎市、千葉県大網白里市、埼玉県さいたま市、神奈川県川崎市など、広範囲にわたっている。被害者が複数の男に粘着テープで縛られる、といった手口が似ていることが指摘されており、1月19日には東京都狛江市の住宅で90歳の女性が顔から血を流した状態で発見され、その後、死亡が確認された。
そんな中、1月21日に逮捕されたのは、石川県金沢市の職業不詳、21歳の男。12月5日、東京・中野区の住宅に7人組で押し入り、49歳の男性に暴行を加えて3000万円を奪った強盗致傷容疑だった。この容疑者のスマートフォンからは、東京・狛江市での強盗殺人事件に関するやりとりが見つかっている。
東京都渋谷区の貴金属店の窃盗事件で逮捕された男3人のうちのひとりは「SNSの闇サイトに応募した」と供述。中野区の事件で逮捕された男のひとりも「面識がなく、強盗目的で集まった」と話しているという。
こうした犯罪の温床となっている「闇サイト」とはいったい、どんなものか。裏社会ライターが語る。
「かつてはネット掲示板が主流でしたが、最近ではTwitterなどのSNSにとって代わられました。最近、多いのはインスタグラム。『本日即金100-150案件あり』『リスクゼロ保証』といった言葉で、犯行仲間を集めています。犯行計画が決まると、テレグラムなど足のつきにくいアプリを使って、やりとりを行う。一方、カギつきのアカウントを作成して、金持ちのリストを売りさばく輩も存在します」
資産家をリスト化した名簿のほか、一人暮らしの高齢者宅のリストも存在するという。そうしたものが闇売買され、「ターゲット」が決まることもあるのだ。
では、こうした連中の標的にならないためには、どうすればいいのか。
「情報屋はリフォーム業者などを装って、各家庭の情報を収集します。家に入れば、金庫の場所などがわかりますからね。あとは無料の廃品回収業者も要注意。高齢者に『運び出しますよ』と言いながら金目のものを物色して、犯罪グループにネタを売っているわけです」(前出・裏社会ライター)
知らない業者、怪しげな業者には最大限の警戒をすべきだ。