セ・パ交流戦を前に、5月29日に都内で行われたプロ野球交流戦開幕記者会見に、阪神・中野拓夢が出席。トークショーで対戦が楽しみな選手を聞かれると、ロッテ・佐々木朗希の名前を挙げた。
侍ジャパンでチームメイトだった2人の対決は今から楽しみだが、5月30日放送の「す・またん!」(読売テレビ)では元阪神、ロッテの野球解説者・鳥谷敬氏が、交流戦2カード目、6月2日からの3連戦で激突する阪神VSロッテについて語った。
どちらの応援をするかと問われると、苦笑いしつつ「(放送が)関西で流れているんで阪神ですね」と返答した鳥谷氏。阪神、ロッテは交流戦開始時点でそれぞれ、リーグ首位にいる。ロッテが好調な要因について、鳥谷氏は、
「ピッチャーが非常に安定している。吉井(理人)監督はもともとロッテでピッチングコーチをしていて、ピッチャーとの信頼関係があり、ピッチャーの性格がわかっている。(適切な)投手起用、投手交代ができているので、それが12球団最小の119失点につながっている」
3戦目の6月4日に先発が予想される佐々木の攻略法については、1・2戦目に連勝してプレッシャーをかけることが重要だとした。ただし、
「普通に投げられたら、もう打てない。少しでも何か変化を与えるということを考えると、阪神が連勝して『絶対に勝たなきゃいけない』という力みを与えるぐらいしか、作戦がありません」
と、2000安打解説者の打撃術をして、半ばお手上げ状態なのである。
阪神は昨年の交流戦で、佐々木には6回を無失点に抑えられた(試合は0-1で勝利)。一昨年は佐々木から4点を奪ったものの試合には敗れ、プロ初勝利を献上。3度目となる今年の対戦は、どんな結末が待っているのか。
(鈴木十朗)