またしても「ゼロ回答」だった。5月29日の「news zero」(日本テレビ系)に出演した月曜キャスター、櫻井翔のことである。
ジャニー喜多川氏の性加害問題について、キャスターやコメンテーターを担当するジャニーズ所属タレントがどう言及するか。これに関心が集まっている最中の「肩透かし」だった。
ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が動画を出したのが、5月14日の日曜日。翌日にキャスター・櫻井が何を語るのかと思ったところ、有働由美子が「この件については、私が話します」と、一人でコーナーを担当。櫻井は何も語らず、画面にも登場しなかった。
その後、5月21日の「サンデーLIVE!!」(テレビ朝日系)で東山紀之が「最年長である私が最初に口を開くべきと思い、後輩たちには極力、待ってもらいました」と発言したことで、櫻井が口を開かなかったことについては納得する声が出たのだった。
ではその翌日、「口止め措置」が解除されたことで櫻井が何を話すかに、再び焦点が当てられた。ところがこの問題自体を取り扱うことはなく、したがって櫻井も何も触れず。
そんな中、5月28日の「シューイチ」(日本テレビ系)では、ジャニーズ事務所に所属経験のある全てのタレントを対象に「心療内科医などによる外部の相談窓口」を5月31日に開設すること、前検事総長ら外部専門家3人による「再発防止特別チーム」の設置に加え、コンプライアンス遵守や経営体制改善のため、WBCで侍ジャパンの白井一幸前ヘッドコーチら3人が7月1日付けで「社外取締役」に就任するという「3つの対応策」が取り上げられた。
コメンテーターのKAT-TUN中丸雄一は「これによって全てが補完されるわけではないだろうなと思いつつも、前進の一歩かなと感じています」とコメントし、ジャニー氏が亡くなる1年ほど前から「急速に社内の体制を整える動きはあったと思います」と明かしたのだ。
「同じ日本テレビの番組で中丸が口を開いたわけですから、翌日、櫻井は何を言うのか、再び注目されたのですが、またしてもダンマリでした。櫻井本人が語りたくないのか、番組の方針なのかはわかりませんが、これではキャスターとしての評価は下がる一方。語らないなら、なぜ語らないのかをコメントした方がいいと思うのですが…」(芸能記者)
コトここに至って「報道番組にジャニーズタレントは不要」との意見が噴出する中、真価が問われている櫻井自身は何を思うのか。
(石見剣)