定期的に新しいメニューが登場して話題に上がる、ファミリーレストラン「サイゼリヤ」。最近、登場した「グラッパ」についてのSNS投稿が拡散している。
「ドリンクバーを頼んで、コップに氷を詰めてグラッパを指幅1本分、残りの2分の1ずつをトニックウォーターと炭酸水、最後にレモン果汁を1ポーション注いで飲むとおいしい」
というものなのだが、「サイゼリヤ」に詳しいフードアナリストが言うには、
「グラッパは以前もあったメニューなので、新メニューではなく復活メニューです。近年は若者がお酒を飲まなくなったことで、4年ほど前にグランドメニューから消えてしまいました。ところが最近、若者の間で『サイゼ飲み』が流行り始め、とりわけワインの人気が高い。安いけどおいしいので、コスパ抜群なんです。そこで、グラッパも復活させるタイミングが来た、ということでしょう。アルコール度数が40度もあるブドウの蒸留酒で、イタリアの食後酒。舌の上でくゆらせて楽しむデザートワインですが、テキーラみたいにクイッと一気に飲む人もいます。私はもっとゆっくり味わうことをおススメしますが」
30ミリリットルで300円。店員によってはグラスになみなみと注いでくれるというから、さらにお得だ。フードアナリストが続ける。
「イタリアでは食後酒のことをディジェスティーボと呼び、グラッパの他にもリモンチェッロやアマーロが有名です。それらもいずれ『サイゼリヤ』のメニューに出てくるよう願っています。イタリアンを楽しめるファミリーレストランなので、若者がイタリア料理を知る初めての場所にもなりうる。といっても、グラッパはデザートとはいえ、あくまでもお酒。20歳以下は禁止ですよ」
根強いファンからの声で復活したグラッパ。夏の気付け酒にもいい。