モデルで女優の西内まりやの評価が、おそらく本人の意図せぬ形でうなぎ上りだ。
その理由は明白で、6月に交際がスタートし7月に17歳差熱愛としてスクープされた不動産投資会社「シーラテクノロジーズ」の杉本宏之会長との関係だった。「彼を知っていく段階のさまざまな出来事の中で、人生において大切にしたい事、人、言葉、お金など根本的な価値観の違いがあり何度か話し合いをしたのですが、彼との未来が想像できなかったため、お別れしました」と、8月20日のメディアへの配信で赤裸々に語り、正式に破局を報告したのだ。
かつて、女優の深田恭子の公然パートナーだった杉本氏は「6月下旬からお付き合いさせて頂いております」と西内との関係を認めていたが、個人資産100億円と言われる実業家との〝玉の輿交際〟にたったの2カ月で見切りをつけた西内に驚かされた人たちからは、「お金が大好きな自分にはできない決断」「ファンじゃなかったけど見直した」「バツ2男なんかと別れて正解」など、まさに様々な角度からの称賛が集まっているのだ。
だが、交際発覚時は「金に目がくらんだ」「結局カネか…」と、まるで西内が杉本氏の資産にすり寄ったかのようなバッシングが多かった。ところが、そんな富裕男をソデにした途端、評価が爆上がりというわけだ。
この世間の手のひら返しに、ドラマ現場での西内を知る芸能関係者は「何を今さら」と苦笑いだ。
「業界関係者や熱心なファンなら知っている人がいるはずですが、芸能界で彼女ほど礼儀正しく真面目で、一言でいえば『人間性の素晴らしい』女性は少ないですよ。そう聞くと『ウソでしょ』と訝る人がいるかもしれませんが、破局コメントにその一端が表われていると思います。彼女の場合はスタイルなど容姿の完璧さでむしろ損をしていますね。本来の親近感より〝高嶺の花〟感が強すぎて、ブレイクした頃に妬む人たちが量産された気がします。それと、所属事務所との契約トラブルで社長をビンタしたという気の強いイメージが定着してしまったことが大きい。あれですら彼女の真面目さが生んだ悲劇ですから。実際の本人は忖度なしで好感度の高い女性で、ドラマの現場では向上心が高く一生懸命やってくれますし、宣伝活動などについてもこちらが期待する以上にやってくれるタイプでした。こちらが申し訳ない気持ちになったほどです」
まさに褒めちぎりだが、事実、以前にイベントで西内に会ったという女性からは「すごく明るくてフレンドリーでそれ以来の大ファンだったので、あんな男との破局はむしろ嬉しい」など、西内の人間性を称えるコメントは少なくない。
しかし、まさか男との破局が自身の評価を上げることになるとは西内本人は考えていなかったはず。
週刊誌「女性自身」の直撃には「引退は考えていないですね。ファンの皆さんに楽しんでいただけるようなエンターテインメントをお届けするという目標や、私自身は何も変わっていません」と真摯に答えているが、次は「本業」で高い評価をしてほしいというのが本心だろう。
(塚田ちひろ)