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佐々木朗希の移籍先に最適なのは「ロッテ・MLB・韓国市場・佐々木」四方丸く収まる「パドレス」だ

 ゴネ得のイメージは拭えないが、千葉ロッテ・佐々木朗希のポスティングシステムによるメジャーリーグ移籍が正式に了承された。佐々木には25歳未満の海外選手が対象となる「25歳ルール」が適用され、契約金や年俸総額の制限によって、マイナー契約しか結べない。

 2020年の入団以降、2022年4月の「幻の2試合連続完全試合」などがありながらも投球制限を設け、大事に育成してきたロッテからすれば、踏んだり蹴ったりのドタバタ劇だ。

 はたして佐々木が入団するのは下馬評通りドジャースなのか、それとも佐々木が高校生の頃からラブコールを送っていたパドレスなのか。

 ドジャースのブランドン・ゴームズGMは11月初旬、記者団の取材に対し、佐々木獲得への言及は避けたが、

「今シーズン負傷した投手らが戻ってくることで、投手陣のレベルが大きく向上するはずだ。だが、どのチームも先発投手を探していると思うし、最初からピースが揃った状況にしておきたい」

 とし、地元紙ロサンゼルス・タイムズの記者には、

「山本(由伸)らの状態を考えると、先発投手を6人揃え、来季は中5日から中6日のローテにチャレンジするかもしれない」

 先発投手を獲りにいく構想を語っていたのである。

 中4日登板が当たり前のメジャーリーグで、ドジャースが中6日ローテを導入するならば、佐々木にとっては申し分ない条件だ。ところが佐々木は、投球数を抑えていたロッテ時代ですら、中6日でフルシーズンを投げ切ったことがない。プレーオフ進出が絶対条件のドジャースが、そんなアテになるかどうかわからない佐々木を先発ローテ候補と考えるかどうかは、微妙なところだ。

 対するパドレスは、野茂英雄氏がアドバイザーとなり、多国籍軍といわれた1990年代のドジャースのように、日韓の市場拡大戦略を持つ球団だ。本拠地サンディエゴは、韓国料理店が多い「韓流タウン」でもある。在カリフォルニアのメジャーリーグ関係者が言うには、

「今季のパドレス×ドジャースの開幕戦がソウルで行われたのは、韓国側ではなくアジア市場を拡大したいMLB機構からのオファーでした。ところがパドレスの金河成(キム・ハソン)内野手は来季のオプション契約を破棄して、FAになった。これでMLBとパドレスは、韓国市場での足がかりを失ってしまう。千葉ロッテの重光昭夫オーナーは韓国ロッテグループの会長でもあるので、佐々木の譲渡金で大損しても、韓国の野球ファンにも覚えがめでたい佐々木がパドレス入りして、韓国でのメジャー試合開催で元をとれれば、ロッテもMLBも韓国市場も佐々木も、四方丸く収まるのです」

  パドレスのダルビッシュ有はかつて、

「野茂さんに『もっと自分を大切にしろ』と言われて、そういう考え方もあるのかと。負けた翌日の気持ちが楽になった」

 と、野茂氏がメンタル面の支えになっていると明かしたことがある。メジャーリーグのレジェンドNOMOと兄貴分のダルビッシュ、そして松井裕樹がいるパドレスで、Z世代の佐々木のメンタルをイチか叩き直してもらった方がいい。

 移籍先が決まるのは「25歳ルール」の契約締結期間に基づき、年明けとなりそうだ。

(那須優子)

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