お笑いコンビ「ニューヨーク」の2人が11月12日放送の「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系)に出演した際の「告白」に。テレビ関係者が大いに「納得」している。
まずは屋敷裕政とMC中居正広のやり取りを再現する。
屋敷「毎年、年末に(雑誌で)好きな芸人ランキングってやってるんですけど、実は俺ら、3年連続1位で」
中居「(その割には)あんまり刺さらないな、なんでだ」
屋敷「フタを開けてみたら、僕のオカンと僕の奥さんのオカンが知り合い130人くらいに電話して投票させてたんですよ。とんでもない組織票で、3年連続1位だった。もう解放されたい、あのランキングから」
屋敷が言っている「好きな芸人ランキング」とはおそらく「文春オンライン」が毎年実施しているお笑い芸人アンケートのことではないかと思われる。昨年で7回目を数える恒例企画であり、ニューヨークは2021年から3連覇。2021年、それまで3連覇していたサンドウィッチマンを約50票差で破り1位に輝くと、2022年にはサンドに約700票もの差をつけて圧勝。昨年はサンドが1118票のところ、なんと2000票も上回る3302票でV3を達成した。調査方法は「文春オンライン」側が対象者を指定して聞いているのではなく、主催サイトの専用フォームからの投票で、確かに組織票も有効となってしまう。
こうした「操作」を、屋敷を女手ひとつで育て上げた母親の親心と理解したいが、美談では済まされない話もある。ベテラン放送作家の話。
「実はこうしたランキングは、番組出演者を決める会議では参考にすることがあるんです。特に『1位』という称号はそれだけで『引き』になりますから、放送作家としてはプレゼンする際の材料になるし、聞いたスタッフが『それだったら…』と応じてキャスティングすることがある。ここ数年、ニューヨークの露出が増えていたのは、このアンケートも少なからず作用していたはず。正直言って、どこが面白いのかあまり手応えがない中で起用していたのですが、今回の屋敷の告白で、カラクリがわかりました」
さて、この屋敷本人の暴露により、母親の暴走を止めることはできるのか。そして年末に発表されるアンケート結果には、変動があるのか。
(魚住新司)