スポーツ

株価で言うと「割高」…日本ハム・福谷浩司の自己分析「春季キャンプレポート」が面白い

 この分析力の高さは、日本ハムにとって大きな戦力になるかもしれない。今オフ、国内FA権を行使して中日から日本ハムに移籍した福谷浩司の「春季キャンプレポート」が大好評なのである。

 福谷は2月4日に自身のnoteを更新すると、名護キャンプ第1クールの終了を報告。初日に新庄剛志監督から「ズボンがダボダボ、締めようか」とチェックを受けたが、その後、新庄監督が素早くメーカーに手配していたことを明かすと、

〈2日後にはホーム用ビジター用すべてのズボン4本の調整を終えてくだったことにびっくりしました。他の選手のウェアの調整もあるなかで、大変な作業だったと思います。本当にありがたい限りです〉

 ちょっとした内輪のエピソードではあるが、新庄監督の気配りが伝わる内容に、ほっこりである。

 さらには日本ハムへの移籍で、キャンプで多くの記者に囲まれたことを株価にたとえて「割高」と表現。

〈今の状況を僕は「今は注目を浴びる時期なんだなー」くらいに割り切って、「だから俺はすごい」とは1ミリも思わず、むしろ基本的には何苦楚精神で自分の現在地を高い方向にズラすことだけ考えて日々過ごそうとしています〉

 この冷静な自己分析で、福谷がどんな人物なのかが伝わってくる。

 プロ野球選手らしからぬ文章力と分析力を発揮している福谷だが、実は愛知県立横須賀高校時代は、学年トップクラスの学力。AO入試で慶応大学理工学部に現役合格した秀才だ。しかも首席で卒業したというのだから、かなりの頭脳の持ち主なのである。

 スライダーの回転数を自らプログラミングして研究していたこともあり、中日時代には理論派の高木守道監督が「私が興味を持っているのは、彼がフォームを解析できること。若手に教えてほしい」と口にしたほどだ。

 移籍が決まった際、中日ファンから日本ハムファンに向けて「福谷のトリセツ」が提供された。そこにあったのは「先発転向後、1軍で307.1回で与四球率1.73と制球は◎」という成績面のほかに「どんな時もファンサービスが素晴らしい」「めちゃくちゃ勉強熱心で、noteは本当に読みごたえがある」という評価だ。

 どうやらシーズンが始まる前から、すっかり日本ハムファンの心を掴んでしまったようである。

(ケン高田)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<老人性乾皮症>高齢者の9割が該当 カサカサの皮膚は注意

    330777

    皮膚のかさつきを感じたり、かゆみや粉をふいた状態になったりすることはないだろうか。何かと乾燥しがちな冬ではあるが、これは気候のせいばかりではなく、加齢による皮膚の老化、「老人性乾皮症」である可能性を疑った方がいいかもしれない。加齢に伴い皮膚…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<中年太り>神経細胞のアンテナが縮むことが原因!?

    327330

    加齢に伴い気になるのが「中年太り(加齢性肥満)」。基礎代謝の低下で、体脂肪が蓄積されやすくなるのだ。高血圧や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病に結びつく可能性も高くなるため注意が必要だ。最近、この中年太りのメカニズムを名古屋大学などの研究グル…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<巻き爪>乾燥による爪の変形で歩行困難になる恐れも

    326759

    爪は健康状態を示すバロメーターでもある。爪に横線が入っている、爪の表面の凹凸が目立つようになった─。特に乾燥した冬の時期は爪のトラブルに注意が必要だ。爪の約90%の成分はケラチン。これは細胞骨格を作るタンパク質だ。他には、10%の水分と脂質…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「縦回転にせよ」田中将大をアッという間に巨人で蘇らせた久保康生コーチの「魔改造」スゴイ実績
2
ついに辞任要求が出た「ドン・日枝久」の処遇でフジテレビ社員が恐れる「やってはいけない愚策」
3
超異例の「サザエさん」まさかの番組予告と「フジテレビ中居問題」意味深すぎるタイトル3本
4
「十字靭帯の大ケガ」春場所で三段目から復帰の朝乃山が「相撲を続けねばならない深刻事情」
5
夫が急死した小島瑠璃子に「まさかの一報」をぶつけたフジテレビの大チョンボ