パフォーマンス好きな日本ハム・新庄剛志監督が、12球団最速で来季の開幕投手を公然指名した。オフの恒例イベント「ファンフェスティバル」が今年から「F FES」と名称変更して、11月23日に本拠地エスコンフィールドで開催されたが、大役に抜擢された伊藤大海は、次のようにコメントした。
「実は最終戦、ここで投げる時に、新庄監督に『来年の開幕、頼んだぞ』と言われてました。その時から、その気持ちでトレーニングしてますし、来年、絶対チームとして優勝するために、まず1勝目、全力で取りにいきます。来年、みんなで優勝しましょう!」
なんとも威勢のいいV宣言である。
伊藤は2020年ドラフト1位で日本ハム入団。21、22年と連続して2ケタ勝利を挙げた。今年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも選出され、3大会ぶりの世界一に貢献した侍ジャパンの一員ながら、その疲労の影響か、今年は7勝10敗と初の負け越しとなった。
「伊藤の言う最終戦は、9月25日の楽天戦。8回まで1点に抑える好投を見せていましたが、9回に自責点6で一死しか取れずに降板しました。試合は1-9で大敗し、これが伊藤にとって今季10敗目となった。実はこの時、ベンチに下がった伊藤の元に歩み寄る新庄監督の姿がありました」(スポーツ紙デスク)
日本ハムOBの野球解説者・岩本勉氏は11月23日、自身のYouTubeチャンネル〈岩本勉チャンネル〉で、こう語っている。
「僕、なんとなく勘づいてた。伊藤大海のシーズン最後の登板で、そろそろ継投かなと思った時に、続投させるシーンがあったんですよ。その時、新庄監督がわざわざ伊藤の両肩を持って喋るシーンがあった。ナイスフォローやなぁと思いながら見てると、伊藤大海の目が悔しさからキラッと輝いて、分かりましたという仕草に見えた」
来年3月29日、日本ハムはZOZOマリーンスタジアムで、ロッテとの開幕戦に臨む。伊藤の「まず1勝目」は果たされるか。
(所ひで/ユーチューブライター)