人気旅番組「千原ジュニアのタクシー乗り継ぎ旅」(テレビ東京系)の最新回となる第27弾が、3月1日の「土曜スペシャル」で放送される。これを聞いて「え、もう?」と思った人は多いことだろう。なにしろ前回の放送は2月1日で、その前が1月18日と、月に一度のハイペースでの放送が続くからだ。
以前は3カ月に一度のペースだったことを考えれば、これは明らかに異常。なにしろ千原ジュニア自身も番組で「月イチでやるって決めたん?」と不満を漏らすほどなのである。「土曜スペシャル」は千原ジュニアに頼り切りだ。
月イチでの放送を可能にしたのは、番組が「ある変更」を加えたせいだと、テレビ誌ライターは指摘する。
「以前は1泊2日のロケで、移動距離は240キロぐらいありました。ところが、ロケを1日にして移動距離100キロ前後と、短い旅になったんです。それにともない、放送時間は150分から90分に短縮されました」
なぜそんな変更をしてまで、ハイペースで放送する必要があるのか。バックナンバーを確かめると、2つの番組が最近は放送されていないことがわかる。
ひとつが「鉄道沿線歩き旅」で、2023年10月21日の放送が最後。かつては年に3回のペースだっだけに、1年以上も登場しないのは不可解だ。
そしてもうひとつが「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W」だ。最後の放送は昨年10月12日で、その前は7月20日、さらに前は2023年12月16日まで遡る。田中要次と羽田圭介の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」が3カ月に一度のペースで放送されていたことから考えると、かなりのスローペースに落としている。
この2番組が放送されないことで、「タクシー乗り継ぎ旅」が連発されていると考えられるのだ。
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W」がなかなか放送されないのは、日本中でバス路線の廃止や減便が行われ、いいルートを作り出せないからだと思います。『鉄道沿線歩き旅』が放送されない理由はわかりませんが…」(前出・テレビ誌ライター)
どちらも人気ある番組だけに、もっとハイペースで見せてくれないものか。
(鈴木誠)