マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏が、日本酒メーカー・白鶴酒造のYouTubeチャンネル〈白鶴酒造公式チャンネル【日本酒】〉で明かしたのは、「マラソン界の大谷翔平」を彷彿させる日本人ランナーの存在だった。
「マラソン界に大谷翔平のようなランナーは現れるか」
そう聞かれた瀬古氏の答えはというと、
「(男子は)まだちょっといないな…。女子はいる。田中希実さん。あの子はマラソンやったら面白い。この間、お会いして『マラソンやりたいんですけど』とは言ってた。多分、マラソンの練習がちゃんとできたら、2時間15分ちょっとで走れると思うよ。大幅の日本記録」
田中は1月31日からアメリカで開催された4つの室内レース(1000メートル、1マイル、3000メートル、5000メートル)全てで日本記録を樹立した、日本女子中距離界のホープだ。かつて日本テレビのYouTubeチャンネル「日テレスポーツ【公式】」で、田中はマラソンへの意欲を語っている。2時間17分から18分ほどの走力の選手とトラック、及びロードの距離走を積んだ過去のケニア合宿を振り返って、
「その人たちの練習を間近で見たことで、普段こうやっていたら2時間20分を切れるんだっていうのは、すごくヒントになりました」
昨年1月28日の大阪国際女子マラソンで、前田穂南が野口みずきの女子マラソン日本記録(2時間19分12秒)を19年ぶりに更新する2時間18分59秒の快走を見せたのは記憶に新しい。
瀬古氏の言う2時間15分は、女子マラソン世界歴代6位の数字だ。はたして田中のマラソン転向はいつなのか。
(所ひで/ユーチューブライター)