芸能

井ノ原快彦「特捜9」20作目でフィナーレを決断させた「渡瀬時代の固定ファン離脱」と「過去最低視聴率」

 これがひとつの「区切り」ということか。井ノ原快彦の主演ドラマ「特捜9」(テレビ朝日系)が4月からのファイナルシーズンで終了することになった。前身番組から数えて20作目でのフィナーレを迎える。

 もともとは2006年から2017年に渡瀬恒彦の主演で、「警視庁捜査一課9係」として12シリーズ放送。渡瀬の死後、2018年から井ノ原が主演の後継シリーズ「特捜9」となり、今作が8作目だ。

 コンテンツ編成局ストーリー制作部ゼネラルプロデューサーの大川武宏氏は、終了の理由をこう説明している。

「20作目というのをゴールライン、節目として考えてやってきた」

 劇中で井ノ原演じる浅輪は、新人刑事から警視庁捜査一課特別捜査班の班長に就任。

「『9係』の時は渡瀬さん演じる加納倫太郎が警部で係長でした。長い時間をかけて、そこまできたというのがひとつのゴールなんじゃないかなと思います」(大川氏)

 それらしい理由ではあるのだが、放送担当記者が言うには、

「『特捜9』はシーズンを重ねるごとに、テレ朝が他局よりも重視している平均世帯視聴率を落とし、昨年の前シーズンは全10話のうちひとつも2ケタには届かなかった。全話の平均が過去最低だったのです。とはいえファイナルとなれば、視聴率アップは必至。なので、キリのいい20作目で終わらせることにしたのでしょう」

 この結論には、キャスト陣よりも制作サイド全体の連帯責任があったようだ。

「渡瀬時代からの固定ファンを大切にしていればよかったのに、新たな視聴者層の開拓を狙い、井ノ原の所属事務所の後輩であるSnow Manの向井康二を起用しました。それで離れたファンは、少なからずいます。井ノ原の意向を受け入れた制作サイドに対し、『9係』時代からの主要キャストだった津田寛治は反発。役柄的に徐々にフェードアウトして、出番が激減しました」(前出・放送担当記者)

 天国の渡瀬のためにも、キャストもファンも納得の行く形で、有終の美を飾ってほしい。

(高木光一)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
開幕4番も…楽天・辰己涼介「不振で2軍落ち」実は「とんでもない怠慢プレー」があった
2
病気治療「もちまる日記」休止に追い討ちをかける「ありえないサムネイル画像」問題
3
「万博ライブ中止」大ショック!「ぽかぽか」発ユニットSHOW-WA&MATSURIが直面する「残酷な現実」
4
南原清隆が証明…もう似顔絵も名前表示もテレビ画面に映せなくなった松本人志の「絶望的未来」
5
永野芽郁「田中圭と極秘不倫&二股交際」スキャンダルでトップ女優から転落の悲劇