これが阪神における「育成の星」になるか――。
最速159キロ右腕の育成ドラフト1位・工藤泰成が、支配下選手登録を勝ち取った。この前日、大阪市内で行われた球団激励会で、藤川球児監督が「新たに支配下選手1人が誕生します。工藤泰成」とサプライズ発表。「新入団(選手)の発表が明日、甲子園球場でありますけれども、その時には彼は支配下選手として来てもらいます。よろしくお願いします」と続け、新背番号は2023年にこの世を去ったOB横田慎太郎が背負っていた「24」となることも明かしていた。
工藤は今春の実戦で、全4試合を無失点。甲子園デビューとなった3月5日のオープン戦(対中日)が実質的な最終テストとなったが、1回無失点2三振に抑え、最速157キロを記録した。
工藤は筋トレ好きのマッチョマンとして知られている。ベンチプレスは140キロを上げ、「超人」と言われた阪神OB・糸井嘉男氏の150キロに肉薄する。
「以前、関西ローカル番組で新人選手の入寮を取材していたのですが、寮に持ち込んだアイテムを聞かれると、他の選手はぬいぐるみが多かった中、工藤はトレーニング時に使用するパワーベルトでした。最も自信を持っている筋肉は『広背筋』だと答えています。阪神には石井大智投手、片山雄哉捕手、佐藤蓮投手の筋トレ好きからなる『チーム筋肉』があり、工藤もチーム入りを熱望しているそうですよ」(スポーツライター)
工藤の筋肉美を見たいならば、阪神の公式YouTubeチャンネルで今年1月にアップされた、新人合同自主トレの動画を。ここでボディビルダーのような肉体を公開している。
(鈴木十朗)