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正座強要による「照ノ富士VS白鵬」古傷遺恨/大相撲「春場所インサイダー」覆面座談会(1)

 3月9日に初日を迎える大相撲春場所。戦後2人目となる、昇進直後の〝1人横綱〟に否が応でも注目が集まる。ところが、ひとたび土俵外に目を向ければ、モンゴル人元横綱同士の因縁が爆発寸前で‥‥。先場所に引き続き、今場所も匿名を条件に角界の事情通たちを緊急招集。さながら、内部情報のリーク合戦となった!

A(スポーツ紙デスク) 今場所から親方デビューとなる照ノ富士親方(33)だが、引退してからのほうが忙しそうだ。

B(中継局スタッフ) スーツ姿で後援者への挨拶回りに東奔西走のようです。2月22日には、日産スタジアムのある新横浜公園に寄贈した、土俵のお披露目式にも登壇しました。

C(角界関係者) 鉄骨造りの屋根付きで建設費の相場は800〜1000万円。それを照ノ富士後援会と本人がカネを出し合ったみたい。地元に新設される小中学生の相撲クラブが、稽古場として利用するんだって。

D(相撲ライター) 4月から本格始動予定です。ただ、いささかツッコミを入れたくなるのが、相撲クラブの名称が「伊勢ケ浜部屋横浜相撲クラブ」という点でしょう。

E(若手親方) 伊勢ヶ浜部屋後援会ではなく、照ノ富士個人の後援会との共同寄贈なのにね(笑)。もはや、既定路線と言われている部屋継承を隠す必要もないと考えたんだろう。師匠の伊勢ヶ浜親方(64)=元横綱・旭富士=の定年も7月に迫っているわけだし。

A 一応、まだおおっぴらにはしたくないらしい。式典後の囲み取材で相撲クラブの名称が「なぜ、照ノ富士じゃないのか?」と質問されて、「特に理由はない‥‥」ともごもご口を濁していたからね(笑)。今後は横浜以外にも全国に展開していくプランらしい。

D いずれにせよ、相撲振興に一役買っているのは事実。宮城野親方(39)=元横綱・白鵬=は苦々しい気持ちでいっぱいだと思いますよ。

B わんぱく相撲の大会「白鵬杯」を主催するなど、相撲協会以上に相撲振興に力を入れていましたもんね。それが昨年、弟子の窃盗や暴力の隠蔽が発覚して宮城野部屋が閉鎖。今では伊勢ヶ浜部屋の部屋付き親方に甘んじています。

C 照ノ富士親方が部屋を継承すると、2人の上下関係が完全に入れ替わる。17年に当時横綱だった日馬富士(40)がカラオケのリモコンなどで貴ノ岩(35)を殴打した事件で、宮城野親方が膝に〝爆弾〟を抱えていた照ノ富士親方に正座を強要して説教したのは有名な話。この時の古傷が引退まで尾を引いた。それだけに、2人の遺恨が爆発しないか心配だよ。

D 一番の懸案事項は、21年から伊勢ヶ浜部屋に研修生として在籍している、バトツェツェゲ・オチルサイハン(22)の処遇でしょう。すでに幕内上位クラスの実力者と言われていながら、「原則として1部屋に外国出身力士は1人まで」というルールのせいで入門できていません。

B 照ノ富士親方の引退で空きが出て、デビューできるんじゃなかったの?

A いや、伊勢ヶ浜部屋に合流した宮城野勢にモンゴル出身の聖白鵬(24)という幕下力士がいる。合流前に入門していただけに〝特例〟で伊勢ヶ浜部屋にはモンゴル出身の力士が2人在籍していたが、新規入門者にも適用されるかどうかは不透明なんだ。

C 四股名の通り、宮城野親方と家族ぐるみで深い縁がある。目下、幕下の壁にブチ当たっていながらも、ホープの1人であることは間違いない。宮城野部屋が再興すれば問題解決だが、今の状況が続けば、〝シン師匠〟の強権発動で聖白鵬が髷を切らされなければいいけど‥‥。立場が逆転した照ノ富士の〝白鵬潰し〟が危惧されます。

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