食品への「異物混入」はよくあることだが、それがまさか「ネズミ」だったとは…。
牛丼チェーン「すき家」が3月22日に発表したのは、鳥取南吉方店(鳥取県鳥取市)で1月21日午前8時頃に提供したみそ汁に、ネズミが混入していたという事実だった。
食べる前に客が気付いて指摘。調査の結果、提供前の容器に混入したとみられ、店員が目視確認を怠ったのが理由だとしている。
店は一時閉店して保健所と相談し、衛生検査や建物のひび割れ対策、従業員への衛生管理教育などを実施したという。
コトが発生してからおよそ2カ月も発表しなかったことなどについて、「すき家」は以下のようなコメントを出している。
〈発生当初に当社がホームページ等での公表を控えたことで、事後の断片的・間接的な情報により多くのお客様に不安と懸念を抱かせる結果となってしまいました。お客様および関係者の皆様に、ご迷惑とご心配をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます〉
そして異物混入を未然に防ぐため、提供前の目視確認を徹底するよう、全国の店舗に指示したという。全国紙経済部記者が、こうした事態に至った背景を解説する。
「一時期に比べて改善はされましたが、深夜から早朝は特に店員が1人のワンオペ体制が知れ渡っていました。午前8時といえば、朝から勤務のアルバイトと交代するころだと思われ、気の緩みが出てしまったのかもしれません。今回の発表による今後の売り上げダウンは避けられないのでは」
「すき家」は昨年の冬まで、石原さとみをCMに起用していた。石原は3月7日に所属事務所を通じて、第2子の妊娠を発表。それに伴い、3月いっぱいをもって当面の間、産休に入る予定としていた。そして出演する「すき家」のCMは、既に流れていなかった。
「妊娠を発表するということは、おそらく安定期に入ったからでしょう。それを逆算して、昨年内のタイミングでCM契約を終了していたのでは。もしCM出演したままだったら、石原の事務所は『すき家』にCM降板を通告した上に、違約金を請求できたのではないですか」(芸能記者)
とはいえ、石原も少なからず心を痛めているはずだ。