日本が歓喜に沸いた、森保ジャパンの「世界最速W杯出場決定」。そのバーレーン戦の評価を行ったのは、サッカー元日本代表の田中マルクス闘莉王氏だ。自らのYouTubeチャンネルで展開したのは、いきなりの厳しい言葉だった。
「前半を見て、釣りに戻ろうかと思った。なんちゅう試合を見せているのかな、と思いましたよ」
合格点となる基準点は、いつもより高めの8点に設定した。最も高い点をつけたのは久保建英で、9.5点を与えると、
「アシストは素晴らしい。ゴールは久保選手よりも、キーパーは何やってんだっていう。読みすぎだろうなと。全体として、アシストもゴールも素晴らしい。特にアシストは教えてもできない。神様から与えられた才能」
手放しで絶賛すると、この試合のMVPに選んだのである。それと同じ点をつけたのは遠藤航で、
「パス、前に出ていく力強さ。必ずセカンドボールのところには遠藤選手がいた。9.5点です」
ワーストに選んだのは南野拓実で、
「硬さが目立った。シュートしていない、パスも出していない、ボールの取られ方も悪い、イージーミスが多い。今日の南野選手は6.5です。いるかどうか、わからない。ボールにも絡んでいない。仕掛けもない」
最も気になるのは森保一監督の評価だが、これまたダメ出しである。
「交代が遅い。あの前半だったら、後半から交代させろ。選手をどんどん替えるべき。交代で『このプレーじゃダメだ』というメッセージを、選手に与えないと」
それでも最終予選全体の評価を8点として、合格を与えたのだった。
闘莉王氏の評価は約5カ月ぶりとなるが、ズバズバ毒舌の切れ味は鈍っていなかった。
(鈴木誠)