隔離された空間に長期にわたって身を置いた場合、人間は大きなストレスを抱え込む。それが時として、精神面に異常をきたすことがある。
米メディアが3月19日に伝えたのは、実に衝撃的なニュースだった。なんと南極基地で活動する南アフリカの研究チーム所属メンバーが同僚を襲撃、暴行に及んでいたことが、複数の証言により明らかされたというのだ。
この報道を受けて、基地を監督する南アの林業・漁業・環境省(DFFE)は「襲撃したとされる人物は後悔の念を示しており、詳しい精神鑑定に応じる用意がある」との声明を発表した。
南アは1960年にアフリカで唯一、南極に基地を設置。今回のミッションでは、2月1日に送り込まれた科学者チームが今年12月まで滞在する予定だった。
南極という最果ての地で、しかも密室で同僚による襲撃事件が起きるなど、まさにSF映画の世界。そこでこんな指摘が…。
「その研究者は南極で、何か見てはいけないものを見てしまったのではないか」
南極は世界最低気温の-97.8℃を記録した、地球上で最極寒の地。そのため観測チームの行動範囲は、基地周辺に限られる。そして人類がまだ見たことがない生物がいる可能性は、ゼロではない。その証拠に、かつて南極と北極の海には「ニンゲン/ヒトガタ」という巨大UMAが存在すると言われ、UMA研究家の間ではその正体について、今も侃々諤々の意見が交わされている。そんなUMA研究家のひとりが言うには、
「両者はいずれも、いわゆる水棲UMAであり、南極に出現するものは『ニンゲン』、北極に出現するものは『ヒトガタ』と呼ばれて区別されています。目撃情報の大半は調査捕鯨関係者によるもので、両者ともに全長が十数メートルある、手足を持つ真っ白な体の怪物で、クジラのように水中から現れるとされます」
2008年にはグーグルアース上で、アフリカ・ナミビアの沿岸で、推定体長15メートルのニンゲンが泳ぐ姿が確認されたという。
さらに2016年3月には英紙「デイリー・ミラー」が、海中に現れた正体不明の生物を撮影したモノクロ動画を紹介。撮影場所は不明ながら、その姿や形から「初めてニンゲンが泳ぐ姿を撮った超貴重映像だ」とUMA界を沸かせることになった。
今回の南極での暴行事件で、何か恐ろしいものを見てパニック状態になったのだとしたら…。因果関係はまだ不明だが、全容解明が待たれるのである。
(ジョン・ドゥ)