今では複数ポジションを守ることが当たり前になってきたプロ野球だが、こと巨人・岡本和真に関しては、一家言ある巨人ファンが少なくないようだ。
この問題に斬り込んだのは、野球解説者の高木豊氏だった。自身のYouTubeチャンネル「高木豊 Takagi Yutaka」で「外野手・岡本」に言及した。
きっかけは、ロッテとのオープン戦の走塁中に右脚を負傷し、途中交代した丸佳浩にあった。都内の病院で検査を受け、右太腿二頭筋筋損傷と診断されたのだが、阿部慎之助監督は試合途中で、岡本をオープン戦でレフトに初起用。
「丸が長期離脱っていう形になっちゃったので。いろんなことを想定して、今日はいってもらいました」
高木氏は言う。
「ファンの中では、岡本はレフトはやめてくれと。その理由はなんなんだろうね」
ここでアシスタントの森藤恵美が、こんな投げかけを。
「ただ、もしメジャーを考えているというのであれば、レフトっていうのはどうなんですかね」
高木氏は先日のメジャー開幕戦(カブスVSドジャース)を引き合いに出すと、こう答えたのである。
「メジャー来たじゃない。外野だから穴があるとかじゃなくて、やっぱり優秀なやつは多いよ。岡本は三塁、一塁ができる日本人野手として、メジャーで挑戦してほしいけどね。ヘタじゃないもん、スローイングも悪くないし。外野の方がリスクはあるな、守らせたら」
かつてメジャーリーグに所属した日本人選手は、松井稼頭央(通算7年、630試合、打率2割6分7厘)、井口資仁(通算4年、493試合、打率2割6分8厘)、岩村明憲(通算4年、408試合、打率2割6分7厘)らがいるが、目立った成績は残していない。
メジャーでレフトの構想があるなら致し方なし、とする巨人ファンだが、高木氏の意見を聞けば「たらい回しにするな」と、阿部監督には厳しい声が浴びせられそうだ。
(所ひで/ユーチューブライター)