いまやアイドルというよりマルチタレント。バラエティなどのMCとしても評価されつつあるSMAPの中居正広。彼のMCぶりが視聴者ウケしている理由のひとつとして、中居が番組で見せるリアクション、いわゆる顔芸に注目が集まっているのだとか。
確かにバラエティでは喜怒哀楽が激しいイメージのある中居だが、とくに顔芸として評価が高いのが、共演者に向ける冷めた眼差し。「コイツ、何やってんの?」と言いたげなポカン顔だ。
「中居の顔芸にスポットライトが浴びるきっかけになったのが『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)です。トーク時にタモリとその隣でトークを交わすアーティストの後ろにSMAPが座り、中居の表情が抜かれることはわりと多いんです。以前、アイドルグループ・私立恵比寿中学のメンバーで、強烈なアニメ声を持つ廣田あいかがトークをしている時、その様子を見つめる中居の顔がえげつないと大きな話題になりました。また、今月4日の放送回でも『AKB48のトークを聞いている時の表情が死んでる』と盛り上がっていたようで、一部の視聴者の間ではAKBのトーク内容よりも中居の表情が気になって仕方なかったようです」(テレビ誌記者)
7日深夜には、自身がMCを務める音楽バラエティ番組「UTAGE」(TBS系)で、元モーニング娘。の保田圭とHKT48の指原莉乃の2人がピンクレディの「モンスター」を披露。何とも言えない微妙な空気感のパフォーマンスだったが、案の定、中居はポカン顔を発動。
ネット上では「中居の顔ヤバ(笑)」「パフォーマンス内容より中居の顔が気になって仕方ない」「中居の表情ってジワジワくるな」などの声が即座に上がり、もはや中居の表情のトリコになっている視聴者も多いことを証明した。また、「視聴者側の反応を代弁してくれて、助かるわ」など、バッシングには気が引ける人たちにも中居の表情が見る側の気持ちを反映してくれているという意見も多い。
ちなみにAKBファンに誤解のないようにいえば、決して彼女たちに無関心というわけではなく、23日に放送された10時間特番「ミュージックステーション ウルトラFES」でAKB48が脱出マジックを披露した際、過剰に驚いたリアクションを取るなど、みごとなまでに演出を盛り上げていた。
器用に番組を回すことも重要だが、表情で視聴者を楽しませることができるのも人気MCとして活躍する理由の一つだとしたら、MC番組が不評のタレントたちは参考にしてみるのもいいかもしれない。
(石田安竹)