主婦100人が選ぶ「思わずチャンネルを変えたくなる芸能人」というトピックの中で、「まったく面白さがわからない」という理由でつるし上げられたのが、お笑いコンビのピスタチオ。アパレルの接客を独特の視点でデフォルメした芸風は確かに異質。あまりにもあくが強いため、テレビを気楽に見流したい主婦層にはまったくウケていないという結果だ。
ところが、このピスタチオがある層に絶大な人気があるということがわかった。
「ある都内の小学校で約200人程度の高学年(5、6年生)を対象にアンケートを取ったんですよ。いろいろな質問があったのですが、子供たちはお笑いが好きですから、好きなお笑い芸人という欄をつくったら、回答の中でこの項目がいちばん盛り上がったと聞きました」(エンタメ誌ライター)
10歳~12歳の子供たちの間で一番名前が書かれた芸人は“ダンソン! ファーザキー!”でブレイク中のバンビーノだったという。そのほか新顔では、“おんな、おんな、おんな~”で人気上昇中のどぶろっく、ハゲねたが強烈なトレンディエンジェル、音芸でブレイク間近のゆんぼだんぷ、そのあたりの名前が目立ったというが、その一連にピスタチオの名前も多くあったという。
「子供たちはトークの内容より勢いネタの芸人が好きですから、バンビーノはなるほどと思いました。しかし、バンビーノも主婦をはじめとした大人層には『何が面白いの?』という人たちも多い。どぶろっくも、はたして子供たちに意味がわかるのかと疑問ですが、やはり“歌”の印象が強いんでしょうね。そしてピスタチオに関してはとても顕著な傾向があったそうです。じつは、学力の高い児童からとても人気があったそうです。むしろ、その層だけに特化していたとか。ここで分析はできませんが、学力的に早熟な子供たちだけに感じる何か知性のようなものがあるのでしょうか。ともかく、生活に追われる主婦は見たらチャンネルを変えても、そんな子供たちはピスタチオが登場すればテレビにクギ付けになっているのかもしれません」(前出・エンタメ誌ライター)
あくまで一部のアンケート結果だが、捨てる神あれば拾う神あり。チャンネルを変えたくなるほど“売れてる人”には、きっと何かがあるのだろう。
(中里けい)