嵐が12月23~27日に東京ドームで開催するコンサートにて、入場時に顔認証システムを導入するという噂が話題になっている。事前に登録した顔写真と、入場者本人の顔を照合するもので、すでにももクロや福山雅治などのコンサートでも導入されているものだ。今回の導入について、芸能ライターが解説する。
「ジャニーズでは以前からチケットの転売には厳しい態度を取っており、オークションでチケットを入手したと認定された観客は、ライブの最中でも退場処分にするという厳しい対応を取っています。顔認証システムを導入すれば、入場時点で不正なチケットを排除できるので、コンサートのスムーズな進行に役立つはずです」
この顔認証システムは、来年のリオデジャネイロ五輪でも導入されるほど優秀なもの。だが、同システムの導入が別のリスクを生む可能性があると指摘するのは、前出の芸能ライターだ。
「ジャニーズファンのなかには何かとトラブルを起こす連中もいて、ライブ中に異常な大声を出すといった迷惑行為で退場処分になることもあるほど。この手の迷惑ヲタが不正チケットを手にしながら、機械のミスだと言い張って入場時にトラブルを起こす可能性もありそうです」
そんな迷惑ヲタに加えて、顔認証システムに由来するトラブルも危惧されるというのだ。IT系のライターが解説する。
「同システムは世界一の精度を誇りますが、判定ミスをゼロにすることは困難。しかも無数のファンを対象にするため、最初に登録してもらう顔写真の品質にもバラつきがあります。そのため正規のチケット所有者を誤って別人と判定してしまう可能性は、決してゼロにはならないのです」
そんなミスが発生しようものなら、正当な権利を侵害されたとしてジャニーズ側を訴える可能性も否定できないだろう。そもそもの原因は不正チケットにあるのだが、それを阻止したいジャニーズ側の苦悩は終わることがないようだ。
(金田麻有)