2月25日に「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で放送された“桃太郎電鉄芸人”の回。同番組ではマニアックなテーマを採用することも多く、今回の“桃鉄”もゲーム好きの視聴者には好評だったが、本当の狙いは別にあったと指摘するのは、テレビ誌のライターだ。
「唯一の女性ゲストだった若槻千夏のためでしょう。昨年12月に芸能界への本格復帰を果たして以降、若槻のメディア出演は急ピッチで増えています。その彼女は長年にわたって桃鉄のPRキャラクターを務め、テレビCMでは陣内智則とタッグを組んでいました。つまり若槻を『アメトーーク!』に出演させるためのテーマとして最適なのが、まさに桃鉄だったわけです」
たしかに最近の若槻は、ベッキー不在の「人生のパイセンTV」(フジテレビ系)で存在感をアピールするなど、芸能活動復活に本腰を入れている。3月5日には侍ジャパンの台湾戦で始球式を務めるなど大舞台での起用も多く、所属事務所も相当力を入れているようだ。とはいえ、「アメトーーク!」側が番組のテーマを若槻に合わせてくれるものだろうか?
「桃鉄ファンにとって今回の放送は意外なものでした。なぜなら桃鉄の生みの親でありゲーム監督のさくまあきら氏が、昨年6月に同シリーズの終了を宣言していたからです。商品としてはすでに終わっている桃鉄を取り上げる必然性は薄く、やはり若槻を目立たせるためのツールとして桃鉄回を作ったと考えるのが自然でしょう」(前出・テレビ誌ライター)
もちろん、大人気ゲームゆえに視聴率も稼げるという計算はあったはず。それでも陣内と若槻による息のあった掛け合いを見ると、やはりこの回は若槻のために放送されたと見てよさそうだ。もっとも今回の放送を喜んだ桃鉄ファンには、そんな裏事情などどうでもよかったのかもしれない。
(金田麻有)