嵐や関ジャニ∞、V6などが世に出るきっかけとなったのは、ジャニーズJr.黄金期の98年にスタートした、初の冠ゴールデン番組「8時だJ」(テレビ朝日系)だ。ここから多くのJr.たちが巣立っていったが、歌手デビュー前に芸能界を去った者もいる。
今も“伝説の美男子”として語り継がれているのは、小原裕貴だ。当時から彼を撮影しているアイドル誌のカメラマンはこう振り返る。
「Jr.の東京ドーム公演で卒業セレモニーが行われた超売れっ子でした。もし引退せずに残っていれば、嵐になっていたかも‥‥」
現在は、大手広告代理店に勤務。既婚者でパパになったという噂もある。青春時代をともに過ごした嵐・櫻井翔、二宮和也とは、今でも交流があるようだ。
タッキー&翼の結成前、滝沢秀明と今井翼と“怪談トリオ”を結成していたのは、川野直輝。退所したあとも芸能界に身を置き、ドラマー、楽曲提供、ドラマ、映画、舞台、俳優、監督業など、幅広いジャンルで活躍中している。
そして、Jr.史上もっともショッキングな出来事といえば、99年に起こった“フライデー事件”。未成年だった大坂俊介、浜田一男、穴沢真啓、尾身和樹の飲酒&喫煙の写真が、週刊誌に掲載されたのだ。これを機に4人は解雇。大坂はその後、バイト生活を経て、芸能界を引退。穴沢は、一般人に戻ってパパになった。浜田は「浅倉一男」に改名して、俳優&歌手活動を続けている。
尾身はホスト、役者、ミュージシャン、バーテンダーを経て、元Jr.の鎌田淳、三浦勉、そして浅倉一男の4人でバンド「cLover」を結成した。今は東京・歌舞伎町でバーを経営している。
彼らは、紅白常連歌手になった元仲間たちに、いったいどんな気持ちを抱いているのだろうか‥‥。
(北村ともこ)