2月5日(米国時間)に開催された米プロフットボールNFLの優勝決定戦「第51回スーパーボウル」にて、日本人の手による曲が世界に向けて流された! ギタリストの布袋寅泰が作曲し、映画「キル・ビル」のテーマ曲として知られる「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」がスタジアム内で流れたのである。アメフト好きのスポーツライターが興奮した面持ちで語る。
「スーパーボウルは全米最大のスポーツイベントで、今回の試合中継は視聴率45.3%、全米で1億1130万人が観たというお化け番組です。布袋の曲が流れたのは残り時間2分28秒の終盤で、8点差を追い上げるペイトリオッツの選手が神業的なパスキャッチを見せ、その成否をビデオ判定している時のこと。全米の視聴者が固唾を飲んで判定結果を待つ最中にキル・ビルのテーマが聴こえてきたのですから、こんな緊迫した場面で布袋の曲を使ってくれたことに嬉しさを感じましたね」
スーパーボウル中継は幅広い視聴者層を持つ番組ゆえ、誰の耳にも親しんだヒット曲ばかりが選曲されるもの。つまり布袋の曲はいまや多くのアメリカ人にとっておなじみのフレーズになっているのである。実際、「BATTLE WITHOUT ~」は2012年2月の第46回大会でも使われており、2005年にはヤンキース松井秀喜選手の公式入場テーマにも採用されるなど、アメリカンスポーツとの親和性はバッチリのようだ。
「その布袋は昨年7月に、デビュー35周年プロジェクトの一環としてロサンゼルスとニューヨークで公演を実施。チケットが完売したばかりか、リー・リトナーやTOTOのスティーブ・ルカサーといった超大物ギタリストも会場を訪れるなど、アメリカの音楽シーンでもその存在感が認められていることを示した形です」(音楽ライター)
身長187センチとサイズ面でもアメリカ規格の布袋。アメリカでは今後も様々な大型イベントで、布袋の曲を耳にすることができそうだ。
(金田麻有)