水野美紀の「違わないよぉぉ!」など、各出演者の鬼気迫る演技で話題を呼んだドラマ「奪い愛、冬」(テレビ朝日系)が3月3日に最終回を迎えた。最後までどんでん返しのテンコ盛りだったが、視聴者からは「これで謎が解けた!」との声があがっているという。テレビ誌のライターが語る。
「本作の登場人物は戦国武将の名前をもじっていると言われています。森山信(旧姓:尾田)は織田信長、その妻である森山蘭は信長の小姓だった森蘭丸、信の元カノ・池内光は明智光秀、そして光の婚約者だった奥川康太は徳川家康という次第です。その4人が最終回で見せた運命が、まさに名前の通りだと視聴者を喜ばせています」
最終回では光に看取られながら信が亡くなり、その姿は明智光秀に討たれた織田信長のようだ。その2人の間に生まれた子供を見守る康太の姿は、織田信長の息子・信雄を取り立てた徳川家康に重なる。ただ蘭こと森蘭丸は、信長と共に本能寺の変で打ち取られたはずだが‥‥。
「脚の怪我で歩くのも不自由だったはずの蘭ですが、最終回では実は無傷だったことがバレます。ここで彼女はヒザのプロテクターを投げ捨ててドタバタと走り出し、それが『蘭が走る(ラン)』という伏線だったとして、ファンが感心しているのです」(前出・テレビ誌ライター)
これほどに作り込まれた同作品にはさっそく、続編を期待するファンの声も高まっている。ちなみに信と光の間に生まれた子供の名前は「春」。ここはぜひ、次回作「奪い愛、春」に期待したいものだ。
(金田麻有)