フジテレビが日曜夜9時のドラマ枠(略称日9)を今秋、終了させることが5月10日、判明した。
「同枠は2010年10月期にドラマ枠として立ち上げられた。翌年4月期の『マルモのおきて』がヒットしたものの、その後は日本テレビ系の『行列のできる法律相談所』とTBS系の『日曜劇場』に負け続け、13年4月期にバラエティー枠に衣替えされた」(テレビ誌記者)
だが、低視聴率は変わらず、16年4月期からドラマ枠に逆戻りとなった。
「ところが、ドラマで再出発するも、芦田愛菜の主演ドラマ『OUR HOUSE』、『HOPE~期待ゼロの新入社員~』、『キャリア~掟破りの警察署長~』、『大貧乏』、現在放送中の『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』までの5作品すべて1桁の低視聴率に甘んじている。『櫻子さんー』は、放送前から爆死が囁かれていましたが、視聴率も予想通りの右肩下がりを続けている。 初回6.9%、2話6.5%、3話5.7%、4話5.0%のていたらく。これから挽回できる目もない。結果、ひっそりと、この枠が、幕引きされることとなったようです。ここ何年かは再三、フジの低迷ぶりが話題になっていますが、同局は『現段階で10月改編について決まっていることは何もありません』とコメント。いよいよ迷走している印象が強まるばかりですね」(前出・テレビ誌記者)
同局では6月の株主総会を待たずに亀山千広社長、日枝久会長の退任が決定した。新社長ら新経営陣が10月の番組改編期に大ナタをふるうことになる。お手並み拝見といきたいところだが…。
(塩勢知央)