10月1日に行われたコント日本一を決める「キングオブコント2017」でみごと王者に輝いた「かまいたち」。結成5カ月で準優勝した「にゃんこスター」に話題はさらわれたが、結成から13年、2年連続決勝進出の実力派が最後は栄冠を勝ち取った。
「関西ではテレビ・ラジオなどで8本のレギュラーを抱えている売れっ子。ネタが面白いのはもちろん、ロケやひな壇のフリートークもいけるので、関西では実力派として活躍しています。今回の優勝をきっかけに本人達も東京進出に意欲を見せていますよ」(番組関係者)
しかし、彼らには、実は東京進出に失敗した苦い過去がある。
「08年にフジテレビが次世代の若手芸人を発掘すべく始めた番組で選抜メンバーに残り、09年コント番組『ふくらむスクラム!!』のレギュラーに選ばれた。ところが、人気が出ずに番組は打ち切り。そのせいで二の足を踏んでいる面もあります。また現実問題として、東京進出するためには関西の番組を降りなければなりません。今年2月に山内健司が、5月に濱家隆一と、ダブルで結婚していた2人にとっては、大きな賭けになりそうです」(事務所関係者)
しかし、前回とは事情も異なり、“追い風”も吹いているという。
「漫才日本一を決める『M-1』で何度も決勝進出を果たしている『千鳥』は、今では東京進出を果たし売れっ子として活躍中。目標でありライバルでもある彼らが、いいお手本になるはず」(放送作家)
さらにこのイベントを放送したTBSにも、大人の事情があるそうだ。
「今年で『キングオブコント』も10年目を迎えましたが、過去の優勝者では、5年前のバイきんぐを最後に売れっ子と呼べるコンビやグループが出ておらず、打ち切りすら囁かれています。TBSとしても、そろそろまた番組からスターを作りたいところ。かまいたちは、関西の実力者だけにいろいろバックアップすることを考えているようです」(前出・番組関係者)
そこで真っ先に白羽の矢が立つとすれば、やはり第1回から番組にも深くかかわっているダウンタウンなのではないか。
「『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の企画ものであれば、すぐ使えるのでは。ボケ担当の山内はブサイク芸人ランキングをにぎわせましたし、濱家も元ヤン芸人として充分キャリアがありますから」(放送作家)
事務所の大先輩であるダウンタウン、良いお手本の千鳥、さらにTBSの大人の事情もうまく作用して、かまいたちの全国区ブレイクも間違いなしか!?
(窪田史郎)