嵐の櫻井翔が主演を務めるドラマ「先に生まれただけの僕」(日本テレビ系)の視聴率が思わしくないようだ。10月21日放送の第2話は7.5%に沈み、初回から2.6%もの大幅減となった。主演の櫻井に対しては「校長らしく見えない」といった声も聞こえてくるが、そもそも櫻井に校長役を当てたこと自体がミスとの指摘もあるようだ。テレビ誌のライターが語る。
「ドラマでは普段の姿とは異なる姿を演じることで、役柄を引き立たせるもの。ところが櫻井の場合、一般視聴者に最もおなじみなのはアイドルとしての姿ではなく『NEWS ZERO』(日本テレビ系)でのキャスター姿になっているのが現実です。そのためスーツ姿には何の新鮮味もなく、商社マンや校長として小難しいセリフを口にする場面もまるで『NEWS ZERO』でのロケを観ているかのよう。かといって視聴者が没入できるほどの傑出した演技力があるわけでもないので、肝心のストーリーも頭に入ってこない有様です」
スーツが似合う櫻井にはスーツを着る役がうってつけにも思えるが、そうなると素の櫻井になりすぎてしまうのかもしれない。とはいえ校長役ではジャージを着るわけにもいかず、物語中では終始スーツ姿。これでは確かに「NEWS ZERO」の学校体験ロケに見えるのも致し方なさそうだ。
「櫻井には木村拓哉のようなヤンチャなイメージがなく、今さら若者のような格好はさせられない。それで福山雅治に『ガリレオ』(フジテレビ系)での大学教授役がハマったように、『アイドルが校長を演じる』というミスマッチを狙ったのかもしれません。ところが実際にやってみたら『これって「NEWS ZERO」のまんまだ』となってしまったのが実情ではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
同ドラマはすでに撮影済みで、今から手を入れることも不可能。このまま櫻井の代わり映えのないスーツ姿を放送し続けなければならない制作側こそ、頭を抱えているのではないだろうか。
(金田麻有)