趣味である「カブトムシの飼育」を副業に発展させているのが哀川翔(56)だ。
哀川は販売業者と提携して、自分が飼育したカブトムシをはじめ「カブトムシ飼育セット」や「カブト虫ゼリー」を“哀川翔ブランド”で販売している。
事情を知るテレビ関係者が明かす。
「商品のクオリティーが非常に高く、カブトムシ愛好家から大好評なんですよ。年間5000匹のカブトムシを育てているだけあって、哀川はカブトムシの飼育に関する日本屈指の権威です。本人は『餌代がかさんで全然儲からない』と言っていますが、実は年に数千万円の利益を生み出しているというのが定説。通販サイトでの販売だけではなく、10万匹に1匹しか生まれないと言われる『雌雄同体カブトムシ』などレアなカブトムシの羽化に続々と成功しているので、それらを提供することで莫大な利益になっているんです」
趣味の世界で第一人者となり、それが副業となった哀川だが、その可能性は彼のようにカブトムシに限らない。一般人にもその道は開けているのだ。
副業事情に詳しいジャーナリストの本折浩之氏が語る。
「ネットのサービスを使えば、芸能人でなくても趣味を副業にすることは可能です。例えば写真撮影が趣味の人は『iStock』などの写真販売サイトに登録することで、自分が撮影した写真を売ることが可能です。同じ要領で音楽でもイラストでも全世界を対象に販売することができる時代になりましたからね」
海外旅行での買い物も副業にできる場合がある。例えば、
「『BUYMA』というサイトで購入者を募れば、日本で売っていないブランド品や高額な輸入品の購入を代行して差額を得ることができます。海外でのショッピングが副業になるんですよ」
哀川翔のように、自分の趣味を極めることが収益に直結するようだ。
昨年、やはりネットを活用した物販ビジネスに乗り出したのが柴咲コウ(36)である。
「彼女が立ち上げた『レトロワグラース』という会社では職人が作った食器や家具をネット上で通信販売しているのですが、それらの商品が『ボッタクリ価格ではないか』と話題になっているんですよ。シンプルなワイングラスが7500円、小さなランチョンマットが1万3000円だったりと“ありえない価格”のオンパレード。今やネット通販のサイト立ち上げは一般人でも簡単にできる時代ですが、柴咲の通販サイトを見ていると、“芸能人のブランド価値”はいまだに絶大なんだと痛感します」
芸能人の多くが日夜励んでいるさまざまな副業。さすがは有名人の特権と思いつつも、金を稼ぎたければマネしてみる価値はありそうだ。