ポピュラーな投資ではなく、みずからの体を駆使して意外な副業に励む芸能人もいた。
「一昨年に起こした事件で芸能活動を控えている高畑裕太(24)が、最近は『遺品整理』の仕事に励んでいるんですよ。昨年の夏頃にスタートして、現在は週に1回程度、現場で働いているみたいです」(演劇関係者)
なんと、遺品整理は劇団員ら演劇界では人気のアルバイトになっているというのだ。高畑も精を出す、その仕事内容とは──。
「高畑が働く業者の日当は1万円台半ばのようですが、住人が自ら命を絶った部屋の整理など、“ワケあり”であればあるほど給料が高くなる。まだ役者としては食えず、舞台や稽古がない日に遺品整理のバイトを入れることで生計を立てている俳優がいるのですが、『殺人事件のあった一軒家の家財道具を片づけて1日で3万円もらった』と言っていましたね。もっとも『人間の血の匂いが1週間以上、鼻にこびりついていた』ともこぼしていましたが‥‥」(前出・演劇関係者)
過酷さと給料が比例する遺品整理の現場だが、実際に働くにはどこからアプローチしたらいいのだろうか。
「先ほどの俳優の場合は求人誌から応募するのではなく、『特殊清掃』などハードな仕事を扱っている業者のサイトを見て、片っ端から『働きたい』と連絡しているみたいです。舞台がある期間はレギュラーのバイトを入れられない役者にとって“働きたい時に働ける”いい仕事ですよ」(前出・演劇関係者)
休日にも稼ぎたい、サラリーマンの副業としても向いている仕事のようだ。
役者の世界と同じく、売れるまでは儲からない芸人たちにとって、定番の副業が「同窓会の司会」だ。
「ある程度、テレビに出してもらえるようになった今でも、同窓会の司会はやめられないですね」
こう明かすのは、「キングオブコント」決勝の常連コンビの片割れ、Aだ。
Aがその仕事内容を解説する。
「同窓会の日程調整から場所の確保、当日の催しまでを代わりに行ってくれる『同窓会代行サービス』の会社があるのですが、そこに司会進行係として登録することで仕事が回ってくるんです。一つの現場あたり2万円ぐらいもらえるうえ、司会の練習にもなる。僕の周りの芸人たちはみんなやっている副業ですね」
芸人が事務所を通さずにギャラをもらう、いわゆる“闇営業”だが、「同窓会の司会」に副業として励んでいるのはなにも芸人だけではないという。Aが続ける。
「代行会社の本部の人に、どういう人が司会進行係として登録しているのか教えてもらったんですが『普通のサラリーマンの人がものすごく多い』と言っていました。同窓会の現場での司会は、会社の宴会を盛り上げるのと似ていて『各社の宴会部長が集結している』との話です。『盛り上げるのが好き』という理由だけで、投資信託会社で年収3000万円ぐらい稼いでいる超エリートの人も登録していると言っていましたよ」
宴会好きにとっては、まさに天職のような副業なのであった。
そして、Aはさらにこんな話も明かす。
「詩吟ネタでブレイクした天津の木村卓寛さん(41)は今、ロケバスの運転手として月に40万円ほど稼いでいるんです。ロケバス会社に登録するため、わざわざ大型二種免許を取ったらしいんですが、木村さん本人から『いつも不思議と運転している最中にネタが思いつく』と聞きました。儲かってスタッフやタレントと知り合えて、考え事もできるいい仕事みたいですね」
こちらも、休日を利用して小遣いを稼ぎたいサラリーマンでも着手可能だ。