日本女子チームが銀メダルに輝いた「世界卓球2018団体戦」の舞台裏が見えてきた。
石川佳純がBS放送の卓球応援番組に出演、今一番欲しい力は何かについての質問に「変わっていく力」と、さらなる成長を目指す意気込みも語っていたが、それだけではなかった。団体戦を知る関係者によれば、石川は初めて務めるキャプテンの重圧をはねのけようと必死にもがいていたという。
「25歳の石川からすれば、チームメイトとはいえ、みうみま(平野美宇、伊藤美誠)は高校生ですからね。気心の知れた仲ですが、四六時中一緒にいるとなると、結構気を遣ったみたい」(体協詰め記者)
石川は「世界卓球」開催地のスウェーデンに着くと、みうみまを食事に誘い出した。焼き肉だ。コミュニケーションを目的とした石川の粋な計らいだ。ところが、である。焼き肉会食で結束が強まったと思った石川は、ほぼ連日、みうみまを誘い出した。それも全部、焼き肉で。アスリートとはいえ、連日では胃もたれる。みうみまが「お寿司でも…」と言うと、石川は「えっ~!?」と顔をしかめ、やっぱり焼き肉になる。石川は結構、胃も強いようだ。
「石川はみうみまの肉も焼いて、お皿に入れていました」(前出・体協詰め記者)
みうみまは回を重ねるたびに食べる量が減っていく。それを見た石川は「アタシが焼いた肉が食えねえのか!?」と問い詰めたそうだ。
今回のメダル獲得で女子チームに弾みがついた。石川の“焼き肉奉行”ぶりは、これからも続けられそうである。
(スポーツライター・飯山満)