朝の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)でMCを務める加藤浩次が、7月2日の放送回を欠席。スタジオに置かれたパネルには「夏休み」の札が掛けられていた。
その加藤は2日の未明、スペイン対ロシア戦の生中継後に放送された「2018FIFAワールドカップ デイリーハイライト」(TBS系)に出演。午前2時に番組が終了すると、3日の午前3時にロシアのロストフ・ナ・ドヌにて開催される「日本対ベルギー」戦に向けて、あわただしく現地取材に向けて飛び立ったものと思われる。
その加藤について「スッキリ」では、水卜アナが「夏休みで加藤さん、今一番行きたい所へ行っていると思われます」とコメント。共演の近藤春菜も「北海道へ帰省しているわけじゃないと思う」とシラを切っていた。そんなやり取りについてテレビ誌のライターがささやく。
「加藤はワールドカップのTBSメインキャスターを務めており、今回の“夏休み”ではTBSの仕事で試合を観に行っているのは明らか。日本テレビにしてみれば『スッキリ』の顔である加藤が、他局の仕事を優先して番組を休んだことになるので、加藤の欠席について遠回しな表現になったのも無理はありません」
しかしいくら4年に一回のお祭りと言えど、毎日出演している「スッキリ」を休んでまで、現地取材に赴いたことに問題はないのだろうか?
「サッカーのワールドカップやオリンピック中継は、テレビ業界にとっても特別なイベント。そのテレビ放送ではNHKと民放各局が『ジャパンコンソーシアム』を結成し、各局が共同で日本専用のテレビカメラを設置するなど万全な中継体制を組んでいます。その体制のもと、加藤のようなサッカーに詳しい芸能人も各局の都合で出演を融通。日本テレビでもNEWSの手越祐也をW杯キャスターとしてロシアに送り込んでおり、その間は他局が手越をテレビ出演させることはできません。言わば持ちつ持たれつの関係になっているわけです」(前出・テレビ誌ライター)
水卜アナは「(加藤がロシアから)戻ったらたくさん話を聞きたい」と語っていた。普通なら他局での仕事について話を聞くのはNG行為だが、ワールドカップに限ってはそれも解禁になるようだ。
(金田麻有)