2016年8月にNMB48を卒業していた“みるきー”こと渡辺美優紀が7月12日、芸能界への復帰を発表。公式サイトとファンクラブを設立し、9月に東京と大阪でライブを開催することがわかった。復帰に際してはスポーツ紙にインタビューも掲載されるなど満を持してのカムバックにも思えるが、実際にはギリギリまで瀬戸際の攻防が行われていた可能性があるという。芸能ライターが指摘する。
「渡辺はNMB48在籍時から、所属の吉本興業と関係が悪化。他の卒業メンバーがグループ卒業後も吉本系の事務所に在籍し続けるなか、彼女は吉本を辞めていたのです。芸能界では引き抜きや強引な独立を防止するために、退所後2年間は芸能活動を行わないことを契約書で定めているケースが多く、渡辺もこの『二年縛り』が明けるタイミングでの復帰となりました。ただ今回の芸能界復帰に際しては吉本興業とのせめぎ合いがあり、ぎりぎりでなんとか円満解決に持ち込んだようです」
渡辺の復帰を伝える日刊スポーツの記事によると、彼女は吉本の関係者が設立した事務所に所属することになった。これにはファンから「2年縛りが明けたのに吉本に戻るなんて意味不明」との声も漏れ伝わってくる。その点について芸能ライターが続ける。
「実はこの事務所、法人としては7月6日に登録されたばかりで、渡辺のために急ごしらえされたも同然です。その一方で渡辺のファンクラブサイト『milky.world』は5月にドメインが取得されており、復帰に向けて準備を進めていたことがわかります。このサイトを運営するのはドレスやカラコンなどを扱う大手の通販業者で、業種がら芸能人の顧客も多く、東京ガールズコレクションにも関わるなど芸能界とは近い関係にあります。それゆえ、この会社が渡辺の受け皿となる事務所を設立する際に、吉本との協力関係を受け入れたのではないでしょうか」
たとえ「二年縛り」が明けたとしても、吉本との関係が断絶したままでは芸能人としての活動に大きな障害となるのは明らか。この2年間はパチンコ業者の社員として広告に出演したり、中国での誕生日イベントを画策するなど迷走を続けてきた渡辺だが、ここにきてようやく収まるべきところに収まったのかもしれない。
(金田麻有)