お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志と映像配信サービス「Amazon Prime Video」が今秋に新たな企画をスタートさせることを発表し、ファンをザワつかせている。
密室空間に集められた10人の芸人らによる“笑ってはいけない”サバイバル企画「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」シリーズが好評を博していた松本。コンプライアンスを重視する地上波放送では絶対に実現できないであろう“下腹部出し”や“性表現”、さらにはセット内で小用を足す“放水”シーンなど、過激な演出が含まれる同企画は様々な賛否をもたらす一方で、「Amazonでしか見られない」「よくこんな企画できるな」といったものづくりの限界に挑む姿勢を評価する声もある。
「地上波放送では血気盛んな芸人の暴走や下半身ネタなどをフルに受け入れることのできる番組が激減しているため、今後はお笑いタレントだけでなく、“オトナな事情”を抱えたタレントによる動画配信サービスへの流入が一般的となるかもしれません。すでに元SMAPの香取慎吾や草なぎ剛、さらにはテレビ界からフェードアウト気味なとんねるずの石橋貴明らがそのモデルケースとなっていますが、松本も『水曜日のダウンタウン』(TBS系)では拉致ドッキリの騒動でイエローカードを1枚頂戴している身。何かと制約の多い地上波テレビ番組に、いつ自分から三行半を突きつけてもおかしくはない状況かもしれません」(テレビ誌ライター)
松本人志と「Amazon Prime Video」による新企画始動の報が届くと、ネット上からも「何だかんだで楽しみにしちゃう自分」「まっちゃんがいなかったらオレの人生の中でテレビを観て笑う回数が今より全然少なかったと思う」といった声が上がり、まだまだ松本の笑いのセンスには一定のニーズがある。
自由な笑いとそれらを活かす、斜め上な企画を求め続けて30年以上が経つ松本だが、まだまだ挑戦の日々を止めることはなさようだ。
(木村慎吾/写真:パシャ)