「M-1グランプリ2019」は、落研出身の30代コンビ・ミルクボーイが劇的優勝を飾った。勝者がいれば、敗者もいる。ファイナリスト全10組中、最下位だったのはニューヨークだ。トップバッターという出順にも恵まれず、審査員でもっとも低い点数を付けたダウンタウン・松本人志は、「ツッコミの人が笑いながら楽しんでる感じが、そんなに好きじゃない」と辛口コメント。生放送の真っ最中に、ツッコミの屋敷裕政は涙目になってしまった。
このアクシデントを見て、「日本テレビの呪いじゃないか!?」と分析したのは、某テレビ番組の関係者だ。
「屋敷は名門の同志社大学経済学部を卒業後、テレビ制作会社に就職して、ADをしていました。担当番組のひとつに、日テレの『ザ!鉄腕!DASH!!』がありました。奇しくも、テレビ朝日のM-1でニューヨークがネタを披露していた時間帯、裏の日テレでは鉄腕DASHがオンエア。バッティングしていた挙げ句、最低点数を叩きだしたので、気色の悪さを感じました」
屋敷のAD生活はおよそ1年。新人研修後に配属された番組は、ネプチューンがメインのクイズバラエティ「ネプリーグ」(フジテレビ系)。映像の使用許可を取る業務を任された時は、トラウマになるほど辛い経験があったという。
「ネプリーグのあとに担当したのが鉄腕DASH。TOKIOが島を開拓しつつ、農業、狩猟、建設や調理ほか、様々な壁を乗り越えていく究極の成長型バラエティ。屋敷はいきなり地方ロケに駆り出され、夜中に6時間くらい漁船の舳先でジッとしていたこともあったとか。ロケの5日前から、家に帰れないことは当たり前。睡眠時間もほぼナシだったので、芸人のほうがラクかもしれません」(前出・テレビ番組関係者)
M-1という夢舞台で恥をかく結果となったニューヨーク。だが、この辛苦は必ずや回収できると、TOKIOならび鉄腕DASHのスタッフは願っているに違いない。
(北村ともこ)