スポーツ

福本豊×江夏豊「プロ野球豪快放談」<「最近の球界」にモノ申す編>(4)勉強不足の配球に問題がある

江夏 菅野もそうだけど、巨人がマツダスタジアムで勝てない。昨年から13連敗を喫したけど、ちょっとこれはひどい。6対0からひっくり返されたりね。ああいう負け方をすると、「またか」と勝てる気がしなくなってくる。

福本 普通は6点差なら、2、3点返されてもスッといってしまうんやけど。「今日は勝ちや」と思ってるのをひっくり返されるのはショックや。カープは若い選手、レギュラー候補が常に競争しているから、試合を最後まで諦めない。

江夏 菅野が勝てないのは配球にも問題があるから。特に小林以外の若い捕手と組んでいる時の配球が‥‥。外角、特にスライダーばっかり投げたがるから。スライダーを生かすには、内角に投げないと。まだまだ勉強不足だ。

福本 菅野に限らず、よく広島打線に手痛いホームランを打たれる。ノムさんは「ホームランはリードで防げる」と言うとった。

江夏 ホームランを打たれるということは、ボールが高いということ。これは捕手より投手の責任。投手が左右のコースに投げるのは、技術がいる。でも低めに投げるのは、技術より気持ち。捕手がいいリードをしても、投手がそこに投げられなければどうしようもない。高校生でも150キロのストレートをスタンドに運ぶ時代。低めに投げてナンボや。

福本 夏の甲子園を見ていても、クリーンアップでなくても簡単にスタンドに放り込むからね。昔なら考えられない。

江夏 変化球は低めにいって変化するということを意識しないと。低めに投げる強い気持ちを持つこと。ブルペンからそういう気持ちで投げ込まないと。キャッチボールだって、低めに投げることが大事。いつも言うのは、キャッチボールの延長がブルペンで、ブルペンの延長がマウンド。それを体で覚えないと、今は150キロ台のボールがあっても、飯は食えない。

福本 野手も練習からバットを強く振っておかないと、ゲームで強く振れない。阪神の若手のように、試合前練習で流し打ちしていてもゲームでは通用しない。ティー打撃もそう。死んだボールは、しっかりガツンとつかまえないと。イチローだって最初は軽く振ってても、最後はマックスで力を入れて打っていた。打つだけでなく、守備や走塁も、練習でできないことは試合でできない。そういう意味でも、広島はしっかり練習している。

江夏 カープは主力だけでなく、それ以外の西川、野間、安部というワンランク下の選手たちの練習態度、姿勢、そしてゲームに挑んだ時のバッターボックスでの感性がすばらしい。打ちたいだけでなく、打つためにどうしたらいいか考えているのが、見ていてわかるわけよ。それと會澤の成長が大きい。捕手としての自信が打撃にも生きている。

福本 広島の3連覇は間違いないやろな。それでも、他の5チームが意地を見せて盛り上げてくれないと。

江夏 今はルールに縛られて、男の戦いが許されない難しい時代。選手もかわいそうな面があるけど、ファンを楽しませる野球を見せてほしいね。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」
5
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」