CMのキャスティング会議で、大手広告代理店が極秘資料としてデータ化している「使いたい・使いたくないタレント」一覧を独占入手。スキャンダルはもちろん、現場でのごう慢なふるまい、居丈高な事務所の態度が知らぬ間に広まり、出演本数が激減なんてこともある。有名美女がCMで「使われなくなった」理由とは──。
7月にニホンモニターが発表した「2018上半期タレントCM起用社数ランキング」で女王の座に輝いたのは、昨年の7社から14社に倍増させた乃木坂46の白石麻衣(26)。続いて広瀬すず(20)、有村架純(25)が猛追している。
人気タレントのバロメーターとも言われるCM出演だが、キャスティングの際に「極秘資料」が存在していたのだ。大手広告代理店関係者が声を潜めてこう話す。
「毎年春に、CM企業2200社やCMクリエーター300人を対象に徹底調査を行って、『使いたい・使いたくないタレント』を一覧にしています。クライアントに向けた資料で、企業側が起用したいタレントに本当に宣伝価値があるのか。実際に仕事をしたクリエーターの評判も参考にして、テレビで受ける印象ばかりではなく、商品の売り上げを伸ばすうえで、タレントとしてのふるまいや実績をシビアに精査しています」
クライアントが選ぶ「使いたくない女性タレント」1位の烙印を押されたのは、昨年秋に不倫スキャンダルを起こした斉藤由貴(51)だ。
「相手の男性の頭にパンツをかぶせた衝撃写真まで流出し、春の時点でもダメージからの回復はできなかった。企業にとって、起用はリスクでしかありません」(広告代理店関係者)
意外なランクインは2位の広末涼子(38)。昨年は3本のドラマに出演し、目立ったスキャンダルもなかったようだが‥‥。
「若手時代は“プッツン女優”と呼ばれるほどヤンチャでした。CM撮影をすっぽかしたかと思えば、同じ日に都内から千葉まで無賃乗車した奇行を写真誌に撮られたこともあった。今でこそ落ち着いていますが、痛い目にあった仕事関係者にとっては、危なくて使いづらい印象のままなんです」(CM制作スタッフ)
3位に選ばれた松嶋菜々子(44)も、事務所のイメージ戦略が足を引っ張っていた。広告代理店関係者が明かすには、
「2000年の主演ドラマ『やまとなでしこ』(フジテレビ系)で最高視聴率34.2%を記録するなど、松嶋ブームが最高潮だった頃の話です。CMの撮影日が決まっていたのに、事務所側から『当日に行けるかどうかはわからないし、撮影も本人がコンテを見て判断する』と言ってきたんです。スタッフは撮影できるのか、ビクビクして待っていたら、すごく低姿勢でニコニコしながら松嶋が現場入りしてきた。コンテを見て判断する話も本人はどこ吹く風で、どうも事務所側が『こんなに忙しい最中でも仕事を受けました』というふうに好感度を上げたかったようなんです。そんなことをされては、また一緒に仕事をしたいとは思いませんよ。人気が一段落してもCM契約料は7000万円と強気で、最近になって下がってきましたが」
当時、若手だったスタッフが出世した今も、使いたくないと感じているようだ。