テリー 中高はそんなふうにヤンキーで通して(笑)。大学も行ったんだよね。
橋本 はい。最寄り駅からシャトルバスに乗らなきゃ行けないような遠いところにある大学だったので、車で通っていましたね。
テリー えっ、自分で運転して? 駐車場とかも大学にあるんだ。
橋本 はい。大学に申請を出して許可証をもらえたら大丈夫なんです。
テリー ずいぶんと贅沢だなァ。もしかして金持ちの子供ばかりが通っている学校なんじゃないの。
橋本 確かにお金持ちの子は多かったですね。駐車場にはレクサスなんかも止まっていましたし。
テリー ええっ!? それ、学生じゃなくて社長じゃないの?(笑)。ちなみに、梨菜ちゃんは何に乗っていたの?
橋本 その時はベンツでした。
テリー はあ?
橋本 Aクラスっていう、小さくて丸い形のベンツなんですけれど。
テリー それだって立派なベンツだよ。なるほどね、梨菜ちゃんの家もお金持ちなんだ。
橋本 いえ、お父さんが車の何でも屋さんみたいな仕事をしていて、毎日違う車に乗って帰ってくるんですよ。私は子供の頃からそれを見ていたので、大人はいろいろな車に乗るのが普通なんだと勝手に思い込んでいたんです。
テリー ふうん、そういうものなんだ。
橋本 子供心にも、ベンツってすごい車のイメージじゃないですか。なので、小さい頃からずっと父に「ベンツに乗りたい!」と言い続けていたんです。父としても「娘の夢をかなえてやりたい」と思ってたらしくて、18歳になったらすぐに免許を取りに行かせてくれて。
テリー それで最初に買ってもらったのがベンツなんだ。優しいというか、子供に甘いお父さんだね。
橋本 ですね。でも買ってもらって、すぐスッちゃったんです(笑)。
テリー ハハハ、まあベンツは頑丈だから、その点はよかったね。そのベンツに乗って、彼氏とデートにも行ったの?
橋本 いえいえ、恋愛禁止でしたから。
テリー おいおい、俺がそんな言葉を信じると思ってるの? こんなオッパイをほっておく男子がいるわけないだろう。
橋本 アハハハハハ。でも、キチンと毎日学校に通っていましたし、そのあとはスクールでレッスンがあって、土日はライブですよ。本当にデートするような時間はなかったんですよ。
テリー まぁ、この連載でいろいろなアイドルと対談しているけど、確かにみんな、こちらが考えているよりはるかに忙しいし、同じ年頃の普通の女性より真面目な子が多いよな。
橋本 私もこういう見た目なので、よく「遊んでいそうだね」と言われるんですけれど、お酒は少ししか飲まないですし、あまり外にも遊びに行かないんです。
テリー ギャルのイメージとは大違いだ。じゃあ、東京で彼氏を作るなんてのは難しい感じだな。
橋本 出会いがありませんからね。まだ、友達も全然少ないですから。
テリー 例えば、地元の大阪で彼氏を見繕うとかは考えないの。
橋本 なじみのヤンチャな男友達は、もう結婚しちゃっていますね(笑)。
テリー ああ、なるほど。そっちはヤンキー文化が災いしちゃったな(笑)。