江本氏は今季から金本監督に見える「大きな変化」が気になっている。あの熱血漢のアニキがやけにおとなしいというのだ。
「ゲームを見ていて、去年までとは雰囲気が違うんですよね。金本はもともと、試合中だろうが選手にバシバシとハッパをかけまくれる人間なんだけど、今季は妙にベンチでジーッとしている。監督がそんなだから、選手の顔も覇気がないというか、暗いんですよ。もっとなりふりかまわず頑張れよ、と言いたい」
意外な変貌の理由を、球団に近い関係者が匿名を条件に明かしてくれた。
「いや、去年まではね、はっきり言ってベンチ裏での鉄拳制裁も込みでバチバチ指導していたんですよ。でも、今年は日大アメフト部や体操女子の日本代表など、スポーツ界でのパワハラ問題が多発したでしょ? 直接、金本さん本人から聞いたわけじゃないけど、どうやら自粛しているみたいなんです」
やはり、熱血指導が逆に若手を潰していたという、なんらかの自覚があったのだろうか。「パワハラ指導」は鳴りを潜めているそうだ。
「虎が猫になってしまいましたね。でも、金本監督から鉄拳指導を取ったら、何にも残らないと思うんだけどね‥‥」(関係者)
コワモテが一変したことに選手たちは戸惑い、チーム内には、なんとも微妙な空気が漂っているという。
これほどまでにチームをガタガタにしながらも、契約があと2年残っている金本監督。しかし、先の在阪スポーツ紙デスクによれば、その地位は絶対盤石なものでもないという。
「最下位になったら、口うるさい関西のマスコミと熱狂的ファンが騒ぎたてることは間違いなく、球団が方針を転換して金本監督更迭に踏み切ることもある。球団OBも黙っていないでしょう。阪神のOBは大別すると2つの派閥に分かれ、次期監督候補として、それぞれのトップである安藤統男氏(79)が推す掛布雅之元2軍監督(63)と、吉田義男氏(85)が推す岡田彰布元監督(60)の名前がすでに挙がっています。特に掛布氏は若手育成に定評があるうえ、昨年に金本監督と指導方法の対立を巡り、現場を離れてフロントに“島流し”された経緯がある。『金本の鼻を明かせるなら』と、やる気十分だと聞いています」
ふがいない成績で広島に計14個の貯金をプレゼントして3連覇を「全力サポート」してきたヨシノブ&カネモト両監督。「来セ」も続投するってホンマでっか!?
※本記事は週刊アサヒ芸能10月11日号(10月2日発売)に掲載