お笑いコンビ・千原兄弟の千原ジュニアが10月8日、都内で催された「東京モーターフェス2018」の「グランツーリスモSPORT『これがe-Motor Sportsだ!』」に登場。レーシングゲームのリアルな操作感を独自の表現で賛辞を送っている。
同期の芸人・FUJIWARA原西孝幸とサッカー元日本代表FWの大黒将志選手も加わり、スピード感と重厚感の溢れた迫力満点のカーレース最新作「グランツーリスモSPORTS」を満喫した千原ジュニアは、その操作性や周囲の車体と衝突する際の凝った演出について「かなりリアルです。吉澤ひとみもこれで(運転の)練習しときゃよかったのにね」とコメントし、先月に酒気帯び運転中のひき逃げ事故を起こした元モーニング娘。の吉澤被告への“皮肉”を口にした。
ここへ、さらに原西も「ぶつける感覚っていうのはうち(吉本興業所属タレント)で言うと井上ぐらいしか知らんのでね」と悪ノリし、後輩のノンスタイル井上裕介が過去に起こした当て逃げ騒動を引用。最後には現実世界における安全運転の必要性も訴えたものの、ネット上ではこの2人の“イジり”が不適切ではないか、といった指摘が相次ぐ事態となった。
「まず吉澤被告のケースで言えば、運転技術云々の問題というよりは、酒気帯び状態で運転していたという点や、跳ね飛ばした被害者を置いて逃走した倫理観の欠如などがこの事件の焦点でしょう。今回の事故の原因は吉澤被告の“運転が下手だったから”というような類いのものではないですからね。ネット上でもジュニアらの発言に対して、『吉澤被告は飲酒運転なので普通の運転とか事故とかではありません。事故から日が浅く、被害者もいることなので不適切と思います』『ゲームで何を練習する? ぶつかること? まったく話は別物』『ひかれた人がたまたま運良く大事に至らなかったから良かったが、やったことは相当悪質なので、ネタにして良い事件ではない』との声や、過去にジュニア自身もバイク事故で全身の大ケガを負った経験があることから『自分もバイクで事故って大変だったのに今回の被害者のいるひき逃げ事件を笑いにすべきじゃない』という指摘もありました」(テレビ誌ライター)
今後、本格的にゲームをスポーツの競技種目にしていこうとする「e-スポーツ」を盛り上げたい運営側にとっても、リアルに製作されたレーシングゲームと、現実世界におけるひき逃げ事件をリンクさせるような発言というのは決して健全なものではないはず。
井上をいじった原西も含め、2人はもう少し他の表現で「グランツーリスモ」の良さをアピールするべきだったかもしれない。
(木村慎吾)