東京都の港区と言えば平均所得が1115万円にも及び、日本の自治体で唯一の1000万円超えを果たしているリッチな地域だ。中でもおしゃれタウンの代表的な存在である南青山にて、2021年に開設予定の「港区子ども家庭総合支援センター」を巡って一部の住民が猛反発しているという。
この支援センターには児童相談所やDV被害者保護施設などが入る予定。その開設に向けて区が開いた説明会にて、反対住民から「港区の価値が下がる」といった反発が続出したというのである。その理由には、ランチ単価が1600円の一等地に児童相談所はそぐわないというものや、ネギを買うのでさえ高級スーパーの紀伊国屋に行くような地域だからなどという声があがっていたとか。
そんな声に対してフジテレビの三田友梨佳アナが、異論を唱えたというのだ。
「10月16日放送の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)で、三田アナは、反対意見に対して『ランチ1600円とかネギとか、そういう表現自体が南青山の品位を下げかねないとも思っちゃうんですけど』と指摘。育ちの良い三田アナらしいとして、視聴者からの支持を得ています。さらに三田アナは『こういう方たちは(港区という)ブランドにお金を払って住んでいる方たちもたくさんいらっしゃると思う』と喝破。リアルセレブの三田アナだからこその説得力ある発言だとして、三田アナに賛意を示す声も大きいようです」(テレビ誌のライター)
東京生まれの三田アナは、支援センター予定地から目と鼻の先にある青山学院大学を卒業。勤務中のフジテレビも港区の企業であり、彼女にとっても今回のニュースは他人ごとではないはずだ。ただ三田アナから見る南青山は、新参者の南青山住人とはずいぶん違った景色になっているはずだという。週刊誌の記者が指摘する。
「三田アナの実家は東京都中央区にある老舗料亭の『玄冶店 濱田家』。そして濱田家の社長でもある三田アナの父親は、145年の歴史を持つ名門劇場『明治座』の社長でもあります。さらに祖父は演劇界や料飲業界で数々の公職を歴任した人物で、2006年の葬儀では石原慎太郎東京都知事(当時)が葬儀委員長を務めたほど。そんな家系に生まれた三田アナから見れば『ランチ1600円』といった発言は、はしたないことこのうえないでしょうね。それに今でこそおしゃれの代名詞でもある南青山ですが、1964年の東京五輪以前は雑木林も広がる郊外でした。それゆえ銀座を擁する中央区で生まれ育った三田アナにしてみれば、南青山ブランドを振りかざす人たちが滑稽に見えたのかもしれません」
そもそも本当のセレブは自分でスーパーにネギを買いに行ったりしないもの。一方で子育てにかける情熱にはセレブも庶民も関係ない。三田アナの口にした「子供たちが幸せになってほしいです」との言葉が彼女の本心から出たものであることは間違いないだろう。
(金田麻有)