「テレビ界が美熟女ブームに沸いている」と、11月19日発売の「週刊ポスト」が報じている。
確かに今クールでは、フジテレビの「SUITS」に鈴木保奈美、「黄昏流星群」に中山美穂が出演。来年1月のTBS日曜劇場には「グッドワイフ」で常盤貴子が主演。同じく来年上映予定の「男はつらいよ」には、23年ぶりの映画出演となる後藤久美子がヒロインを演じる。いずれも、40代後半から50代前半の熟女だ。
「現在、最もテレビを視聴しているF3層は、ここに名前の挙がった女優たちと同じ年代です。鈴木は、大手弁護士事務所の所長兼代表弁護士としてバリバリのキャリアウーマン。一方、中山は、夫の不貞を疑いつつも、娘の婚約者に心惹かれる主婦を演じています。これらは、同世代の女性にとってあこがれであり、願望をドラマの中で見せており、感情移入もしやすいからこそ、これらのドラマが受け入れられているのだと思います」(テレビ誌ライター)
だが、第7話までの「SUITS」の平均視聴率は10.8%なのに対し、「黄昏~」は第6話までで6.7%と苦戦している。
「鈴木は、24年ぶりの月9で織田裕二と共演、1998年に石橋貴明と結婚してからは女優業を休業して家庭人だったという話題性もありますからね。一方の中山は、02年に辻仁成と結婚して長男を授かるも、14年に離婚。一人息子は辻が引き取りイクメンとして名を馳せています。女性からすれば、子供を手放した母親、とのイメージが強く、反感を持つ人も少なくありません。それが、多少なりとも視聴率に影響しているかもしれません」(芸能ジャーナリスト)
いずれにせよF3層視聴者は、軽いアイドルドラマよりも、熟練の演技者による濃密なドラマを欲しているということだろう。