女性お笑いコンビ「ガンバレルーヤ」のよしこが、下垂体腺腫の治療を理由に休養。12月10日に決勝を開催する「女芸人No.1決定戦 THE W」(日本テレビ系)を欠場することが決まった。代わりにお笑いコンビ「ニッチェ」の繰り上げ出場が決まり、江上敬子と近藤くみこの二人は「ガンバレルーヤの分まで頑張る」と意気込んでいる。
その「THE W」は今回が二回目。初開催となった昨年は、ゆりやんレトリィバァが初代女王に輝き、今回は2連覇を懸けた戦いとなるが、ガンバレルーヤの欠場はゆりやんにとって不利に働くという。そんな両者の関係についてお笑い系ライターが指摘する。
「ゆりやんとガンバレルーヤはNSC大阪校35期の同期ながら、首席卒業のゆりやんが活躍面では先行していました。ところがガンバレルーヤは内村光良に気に入られ、昨年5月から『内村てらす』(日本テレビ系)のレギュラーに抜擢。さらに内村が司会を務める『世界の果てまでイッテQ!』でも今年2月から準レギュラーとして出演するようになり、一気に追いついてきたのです。一方でゆりやんは吉本芸人からはその実力を高く評価されているものの、芸風も出演番組も吉本色が強すぎるのが難点。昨年の『THE W』優勝も出来レースと猛批判され、本人が『笑い声が大きすぎる?優勝する時はそうやろ!』と反論するも逆効果になる有様でした。10月28日には『イッテQ!』に初出演を果たすも、ツッコミ不在でドッチラケとこれまた批判を浴び、好感度の面では完全にガンバレルーヤの後塵を拝しています」
そんなライバル関係の両者ゆえ、ガンバレルーヤの欠場はゆりやんにとってプラスのはず。ところが実際には、大きな逆風になりかねないというのである。
「ゆりやんがどんなネタを披露しても、視聴者は欠場したガンバレルーヤとの“幻の対決”をイメージするはず。特にアンチゆりやん派は『これならガンバレルーヤのほうが絶対におもしろかった』と主張することでしょう。そして繰り上げ出場のニッチェは、ぽっちゃり体型で憎めないキャラがガンバレルーヤと似ており、“弔い合戦”と受け止める視聴者が多いことから、ゆりやんは大きなハンデを付けられたも同然です。しかもゆりやんはボケ倒す芸風を得意としており、“ツッコまれてナンボ”ゆえに、本来ならピンでの戦いは不利なはず。昨年はドラえもんの扮装という奇抜なネタで優勝をさらいましたが、そういった飛び道具が今年も通用するとは思えず、連覇の可能性は相当小さいのではないでしょうか」(前出・お笑い系ライター)
これでもし、よしこの相方であるまひるが決勝を観覧するようであれば、ゆりやんに掛かるプレッシャーは半端ないはずだ。さすがに今年の「THE W」では、「調子乗っちゃって!」というわけにはいかないのかもしれない。
(金田麻有)