去る12月11日に日本テレビ系で放送された「女芸人No.1決定戦 THE W」決勝。
優勝賞金1000万円を用意して鳴り物入りでスタートした同大会は、当初、出場を予定していた山田邦子が出演を辞退したほか、事務所関係者の手違いにより友近が予選に出場できなくなるなど、トラブル続きの第一回大会となった。さらに、優勝したゆりやんレトリィバァの面白みにも賛否がわかれ、どうにも、盛り上がりが不安視されていた中、決勝の視聴率は13.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。
フタを開けてみれば、10月にTBS系で放送されたコントNo.1決定戦「キングオブコント2017」を大幅に上回る視聴率を獲得したのだ。しかし、業界内での見方はシビアなようで──。
「第2回の開催は難しいのではないでしょうか」と語るのはお笑い関係者だ。続けてこう話す。
「松本人志さんと高須光聖さんが副音声の解説を担当したことで注目を集めたものの、肝心のネタのクオリティが低い印象がありました。優勝したゆりやんに関しても、ほうぼうで“出来レース疑惑”まで囁かれている。そもそも『THE W』は、お笑いの“賞レース”として根本的な問題を抱えているんです」
「THE W」が抱える根本的な問題とは?
「頂点を争うことのできる芸人の数が全く足らないんです。636組がエントリーしたものの、大半が『テレビで見せられないレベル』。来年、2回目をやっても決勝の顔ぶれがほとんど変わらない可能性が大ですね」(前出・お笑い関係者)
上々の視聴率をマークした「THE W」だが、何とも厳しい今後の展望なのであった。
(白川健一)