いつもの“天然ならではズバリ発言”では済まされなくなっている。
12月19日に放送された「バイキング」(フジテレビ系)で、世間に論争を巻き起こしている「南青山の児童相談所建設」について話題が及ぶと、コメンテーターとして参加していたオセロ・松嶋尚美が「引っ越す可能性はある」と発言。
この問題を巡っては“南青山のブランド”というキーワードと共に、反対住人の「ランチが1600円もする街」「億のカネを投資して住んでいる」「裕福な子供と同じ学校に行ったら、逆に可哀想ではないか」などといった“選民意識”にあふれる意見に猛烈な拒否反応が渦巻いているところが、2児の母でもある松嶋は「自分の土地に来ないから気楽に言えるのではなくて(※「他人事ではなく自分のこととして考えた場合」の意か)、もし自分の所に(児童相談所が)来たら、引っ越しする可能性あります」と、率直な思いを語った。
さらに、知識があまりないと前置きしつつも「親に暴行されてキーッとなった子が外に飛び出して暴力振るったり、カツアゲしたりするかもしれないというヘンな心配がひとつ」とし、実際に子供が通う学校での暴力事件を例に挙げ「親が(DVなどを)しているから、されたほう(の子供)はそこまで悪いとは思っていない」と、自身が聞きかじっているような「暴力児童の境遇」を明かし、「そういう面で悩むことは正直、ある」とした。
「これは松嶋の偽らざる本心でしょうし、番組的にバランスを取るための“逆張り的”なものもあったのかもしれませんね。ネット上では『こういう意見があることも大切』と、一方的になりつつある報道姿勢に対し、松嶋のコメントを後押しする声もありますが、やはり支配的なのは『よく知らないなら言わないほうが良かった』『児童相談所について、こういう間違ったイメージを持ってる人って、多いと思うよ』『単純に児童相談所=イメージが悪い的なだけで発言してそうなんだよね』と、まるで児童相談所を少年院だと思っているかのような“印象”で語っているような発言に対する嫌悪感ですね」(テレビ誌ライター)
実際にこの問題について、反対の立場を取っている住人がどれほどの規模で存在しているのかはわからないものの「この様な無知な人間に施設やその実態がどの様なものであるか、役所として説明は要すると思う」といった指摘もあり、松嶋の発言によって問題が一歩前進したという見方もできる。
「しかし、松嶋としては不用意な発言だったと言わざるを得ないでしょう。『コメンテーターとして発言しても参考になると感じた事は私はありません』『同じ子を持つ母親としてこの発言は受け入れられない』『前から短絡的な人で好きじゃなかったけど、今回の発言を聞いてますます嫌いになった』などと、松嶋の“タレント”としての在り方を疑問視する声にまで波及しています。オセロの“すっとんきょうな白”として活躍してきましたが、そのイメージは限りなく“ダーク”なものになってしまったのかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
とはいえ、慎重にコメントしすぎる松嶋だったら、その需要も限りなく低そうで難しいところか。こうなったら、いまいちど、本職の「芸」を磨いて、来年の「THE W」にでも挑んでみるほうがいい?