かつて「女子アナ王国」の座に君臨していたフジ。その立て役者といえば、高島彩(33)と人気を二分していた中野美奈子(33)。昨年7月に夫の仕事上の都合で退社したものの、フリーに転身。その後の稼ぎっぷりは局アナ時代以上だ。
フジ関係者が言う。
「退社の理由を『夫の海外勤務に連れ添うため』としていたが、夫の転勤が延期になるや一転、大手フリーアナ事務所に所属。即座に2社とCM契約を結ぶなど、人気ぶりは健在。CM優先の戦略は、プライベートでも親友のアヤパンのアドバイスがあったようです」
もはやフジには未練がないのか、先月、女性ファッション誌で「局アナ時代のイジメ」を突如告白したのだ。
「その内容たるや具体的で、入社1年目で起用された『めざましテレビ』の番組終了後に先輩がVTRをチェック。『お前には本当にニュースを読むセンスがない』『あまりにも下手だから辞めろ』など、強烈なダメ出しを受けていた。一時は『トイレに1人でいる時がいちばん楽しい』と言うほどで、社内では『疑心暗鬼で完全に人間不信状態』で『地獄の日々だった』と赤裸々に語っています」(前出・デスク)
だが、突然の古巣への“恨み節”に、芸能評論家の三杉武氏は先行きを危惧する。
「中野はアナウンサー時代は“現場好き”を公言し、報道志向が強かった一方で、プライベートではスキャンダルの話題に事欠かなかった。フリー転身したこのタイミングで古巣批判をしたのも、いかにもワキが甘い。今後は報道の仕事からはお呼びがかからないでしょう」
とはいえ、バラエティ番組を中心に、いまだオファーの声は鳴りやまないほど。前出・丸山氏も、
「確かに古巣には出にくくなるかもしれませんが、彼女が告白したのは報道番組でのこと。バラエティではそれほど憎まれることはないでしょう。アナウンサーとしての実力も高くないのは確かですが、タレントとしての使い勝手は他のフリーアナと比較しても段違いに高い。他局のバラエティ番組からオファーが舞い込むのではないか」
むしろ、フリーになって天性のタレント性にますます磨きをかけている勢いなのだ。
そして、日テレを寿退社したばかりにもかかわらず、ラブコールが絶えないのが、丸岡いずみ(41)だ。先月19日に映画評論家の有村昆氏と挙式したばかりだが‥‥。
「披露宴の司会も『ミヤネ屋』の番組内で“奇跡の38歳”として丸岡を売り出した宮根誠司(49)が務めた。他にも芸能人や番組関係者が多数列席したものの、なぜか日テレ関係者の姿は数えるほど。会場では『やはり日テレとはうまくいってなかったんだな』という話が多数出ていた」(テレビ局関係者)
式に先立つ会見では、夫・有村氏が丸岡の休養理由は「震災うつ」だったと説明。丸岡も結婚後は「主婦として彼を支える」と宣言をしていたが‥‥。
「水面下では、宮根さんの所属事務所が、丸岡さんに粉をかけているようです。有村氏が映画評論家だけに収入はそれほど見込めない。今は家庭に収まるつもりでも、将来的には復帰は十分に考えられるという計算もあるようです」(前出・関係者)
だが丸岡に限らず、昨年ほど、各局の看板アナが退社した年も珍しい。昨年9月にフジ・平井理央(30)が、12月にはTBSの青木裕子(30)と相次いで看板女子アナが退社した。
「平井は姉が代表を務める事務所に移籍、今後は雑誌を中心にインタビュアーとして活躍する方針。青木は当初、交際するナイナイ・矢部浩之の吉本興業への移籍も噂されたが、最終的にはモデル事務所に決まった。女子アナになる前はタレントの卵だった青木ですが、今後は女子アナよりもタレントとしてバラエティやドラマなどへの活動を広げていくようです」(前出・デスク)
まさに、テレビ局の“社員”という呪縛が解けたことで、局アナのテリトリーを次々と侵食しているのが、一目瞭然なのである。