洋楽ポップスを好きな人たちが、一斉に耳を疑ってしまったとのだとか。
週末映画ランキングでトップ独走中の「ドラえもん のび太の月面探査記」の後押しとばかりに、3月8日放送の「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)のオープニングには同映画の主題歌「THE GIFT」を歌うシンガーソングライター平井大が番組初登場。映画館で「思わず泣いてしまった」の声もあるミディアムバラードを熱唱すると、平井をあまり知らない視聴者の中からは「この人が歌ってたんだ」「歌うまいね」「感動しました」と好意的な声が…。
ところが、平井の出演直後にネット上を占めたのは、〈この曲、聴いたことあるんですけど…〉〈ソックリじゃない?〉〈えっ!?これってカバーじゃないの???〉〈うわー、似すぎててあせった〉〈ドラえもんでこれはマズくない?〉という驚きの声が大半。ネット上で「THE GIFT」に“パクリ疑惑”がわき上がってしまったのだ。
「これをオリジナルというのは…と、わりと問題視している音楽ファンも多い。ネット上で今回のTHE GIFTと似ていると言われている曲は3つです。エリック・クラプトンの『ティアーズ・イン・ヘブン』、マイケル・ジャクソンの『マン・イン・ザ・ミラー』、ビージーズの『愛はきらめきの中に』。ただ、3つに似ているということは丸パクリとは言えないとも考えられますが、オープニングのギターから歌い出しは完全にクラプトンそのまま、途中の指を鳴らすアレンジと、メロディがマイケル、全体の楽曲プロデュースがビージーズでしょうか(笑)。Jポップが洋楽をリスペクトではなく“パクリ”という形で拝借するのはよくあることで、リスナーがかぶらないことから野放しになっていることも多い。ですから、今回のTHE GIFTにも『これはやっちゃったな』程度で素通りしている人もいるわけですが、今回、音楽に多少なりとも詳しい人たちが思いのほか批判している理由は、平井が“パクラー”と呼ばれるほど、有名曲のソックリそのまま疑惑があまりに多いからなんです」(音楽ライター)
国民的映画の主題歌を歌ったことで、一気に知名度を上げている平井。ところが、前出の音楽ライターによれば、平井の代表曲といわれる数々、「Story of Our Life」はアヴリル・ラヴィーンのデビュー大ヒット曲「Complicated」に、NHKの東北キャンペーンに使われた軽快なダンスナンバー「Summer Queen」はイギリスのオリー・マーズ「Wrapped Up」に、アコースティックなレイドバックナンバー「slow & easy」はジャイソン・ムラーズの世界的ヒット曲「I’m Yours」にどれも本当にソックリなのだとか。それぞれのMVコメントにも〈似すぎてない?〉〈そのまますぎて引く〉〈問題になってないのがオカシイ〉〈高校生の娘までパクリじゃない?と言ってる〉と、オリジナル性を疑問視するの声の書き込みも多く、平井の名前を検索すると同時に「パクリ」のワードが上位に来るほどだとか。
ただ、訴えられて敗訴でもしない限り、それはオリジナル。アーティスト系のシンガーソングライターがこれほどの批判にさらされても、同様の曲を作り続けるということは、ある意味で度胸が据わっているということ。泣く子も黙るドラえもんパワーで批判や疑惑を吹き飛ばし、大ブレイクする日も近いのかも!?
(飯野さつき)