法律違反の薬物の使用容疑で逮捕されたピエール瀧容疑者。ワイドショーもこの報道一色というムードで、NHK大河「いだてん」やディズニーの「アナ雪」を巡る問題、さらにレギュラーのラジオ番組やCMの問題…と、改めて、視聴者たちがピエールの売れっ子ぶりを目のあたりにさせられた感じだ。違約金については、10億円という話から、100億円という噂まで飛び交う状況。業界に走った激震は計り知れない。
そんな中、実は瀧容疑者の昔からのファンだった人たちが一番心配していたのは、結成30周年を迎えた瀧容疑者所属のテクノポップバンド「電気グルーヴ」のことだ。逮捕劇が起きたのはバンドが「電気グルーヴ30周年“ウルトラのツアー”」の真っ最中だったため、チケット完売となっていた3月15日、16日に行われる予定だったZepp Tokyoでの公演も中止。事件の内容から当然の対応とはいえ、ファンの嘆きがネット上に拡散していた。
そして、同時にファンが心配していたのが、ピエールの相棒で電気グルーヴの中心人物・石野卓球のことである。実際、今回の逮捕劇で彼がどんなコメントをするのかに注目が集まる中、14日のツイッターで、解き放たれた石野の言葉にファンが一斉に反応したのだ。
「実は電気グルーヴの公演中止だけでなく、23日に北海道で行われるはずだった『Pump It Presents Takkyu Ishino』への出演中止が決まったんです。これに対し、卓球さんがツイッターにアップされたのは《だとよ》のひと言でした」(女性誌ライター)
注目されていた石野が放ったひと言には〈逆ギレしてるよwww〉というコメントを始めとして、ネット上で一斉に論議に。主なものを挙げれば、「〈ピエールのせいでソロまで中止にされたら怒るだろ〉という擁護をはじめ、〈グダグダ(綺麗ごとを)書かれるよりマシ〉〈真面目に謝罪する卓球なんて嫌だからこれでいい〉といった具合の反応が集まった。賞賛する声が圧倒的だったのだ。
「ソロ出演が中止になった理由は、ステージ上であれこれしゃべる危険があるからと判断されたことや、大挙して集まってくる報道陣を避ける意味合いも所属事務所サイドにはあるのでしょう。ただ、確実に卓球さんは、不機嫌になっているようですね(笑)」(前出・女性誌ライター)
最近はメンバーの不祥事に泣いて謝罪するグループを立て続けに見せられたせいか、今回の石野の“ブチキレ対応”に一般の人たちからは「チャゲアスと全然違うんだね」「TOKIOとか純烈みたいにいつ謝るのかと思ってました」と驚きの声も上がっていたとか。ただ、電気グルーヴを古くから知るファンは「アーティストっぽい」「ひと言で最高じゃん」と拍手喝采の様相だ。芸能界追放の声も聞こえる瀧容疑者にも、戻る場所は残っているのかも?
(塚田ちひろ)