鮮魚が選び放題の魚屋の店先で下町飲み 日中からグラス片手に大ぶりの刺し盛り!
都営新宿線、大島駅から数分のところにある「サンロード中の橋商店街」。歴史は大正時代からと古く、通りのあちこちで店の人と地元客が談笑しながら買い物をする、下町ならではの眺めが見られる。
通り中程の魚屋の店頭には、その日仕入れた魚が入ったトロ箱がずらり。プリプリで大ぶりの牡蠣に白子、アワビにカラスミもある。その横には作りたてのあん肝煮がどっさり入った大鍋が。思わず“これをツマミに一杯いきたい…”となるのが飲んべえの常。それが叶うのがこの店なのである。店の横を曲がると、長テーブルと椅子が置かれたイートインスペースがある。好きな魚と酒を頼むと、テキパキと魚をさばく奥さんが持ってきてくれるシステムだ。
地元育ちで、祖父も父も魚を扱ってきたという店主は、目利きも確かな根っからの魚好きで「いいもの出すからドーンと食べてって」と豪快に笑う。夕刻に近くなると、買い物客はどんどん増えて「お宅のは何食べても美味しいのよ」と微笑む常連の奥さんに「今日はおまけだよ!」とサービスも忘れない。そんな様子を眺めつつ焼酎をグイッといきながら、甘い煮穴子をつつき、脂ののった厚いマグロ刺しを頬張る幸せ。いつまでもこの至福のひとときが続く街でありますように。
■味雅
住所:東京都江東区大島7-8-1 1F 電話:03-3681-4861 営業時間:15:00~19:00(鮮魚店は12:00~21:00) 定休日:水