有名芸能人の二世の犯罪が、世間を賑わせることもある。
「大スキャンダルとなりますが、子供といってもすでに成人している場合、ワイドショーなどでは“親の責任”の有無が大きな議論を呼んできました」(ワイドショー関係者)
だが実は、この時に真に問われるのは、親の仕事への評価である。
「2016年に、俳優の高畑裕太が映画のロケで滞在していたホテルの従業員女性へ乱暴を働いたとして逮捕されたときも、母・高畑淳子の仕事への影響は避けられないと思われました。しかし、その高い演技力で替わりがいない名バイプレイヤーとして確たる地位を築いている彼女の仕事には、大きな影響はなく、裕太の逮捕で生じた2000万円とも言われる違約金などは、難なく弁済できたといいます」(同)
反対に、仕事を激減させたのは、みのもんた。13年、日本テレビの社員だった次男が、泥酔して道で寝ていた男性のカバンからキャッシュカードを盗み金を引き出そうとしたとして窃盗未遂容疑で逮捕。みのへの猛バッシングが巻き起こり、その後、テレビのレギュラーは「秘密のケンミンSHOW」(日本テレビ系)一本になってしまった。
「当時、新人で『みのもんたの朝ズバッ!』(TBS系)に出演していた吉田明世アナへのハラスメント疑惑とも重なったのは不運でした。しかし、ギネス記録にもなるほどのテレビ出演数を誇りながら、生放送の番組中に平気で居眠りをするような仕事ぶりには、関係者の間でも否定的な意見がありましたからね」(テレビ雑誌記者)
子供の不祥事による親への影響度も、日ごろのイメージが大きく左右するということだ。
(露口正義)